習氏は李氏の能力を高く評価し、2014年1月には福建省党委常務委員兼宣伝部長に推薦。福建省は習氏が32歳から17年間も幹部として勤務した地元であり、李氏が同省に幹部として送り込まれたのは、習氏が李氏に地方幹部としての経験を積ませるためだったことは間違いない。また、中央で腐敗取り締まり部門である中央規律検査委の幹部として戻ったのも、反腐敗闘争を指揮した習氏の強い意向が働いているといえる。
その李氏が再び中央党校に戻ったことについて、香港メディアは、「習近平国家主席は来年の党大会で、従来は2期10年とされていた党総書記の任期を超えた3期目を狙っている。習氏は党や組織、マルクス・レーニン主義などの理論に詳しい李氏を政治局員に昇格させて、側近中の側近として、理論武装を図る意向を持っている」などと報じている。