松崎は本職が歌手だったからこそできた演技もあったという(時事)

松崎は本職が歌手だったからこそできた演技もあったという(時事)

 足掛け4年に及ぶ撮影で100話以上撮ったわけですけど、今のドラマと違ってフィルム撮影だから、ずいぶん時間がかかりましたよ。朝5時に起きて撮影に行き、夜中の2時頃までやって、帰って眠ったらまた撮影所、そんな毎日の繰り返しでした。現場では、僕は台本も無視して好き勝手にアドリブでやってましたね。それで先輩の役者さんたちには怒られてね。特に石立鉄男さんが厳しくて、リハーサルのたびにセリフを変えていたら、「お前、馬鹿にしてるのか!」と怒られましたよ。でも、回を重ねるうちに、「お前のアドリブを返せるのは俺くらいだろ」と言ってくれるような関係になりました。

 僕はコンビのボケ役だから、クライマックスのシーンで「お前は男じゃない、トミ子!」と発破をかけてトミーが変身するという演出がありました。『超人ハルク』じゃないけど、変身願望みたいな要素も入れたかったんですね。それにしても、当時は「女の腐ったような」とか、今なら放送禁止のセリフもたくさんありましたよ(笑)。(※実際のセリフでは、トミーがマツに対して、「お前なんか男じゃない、おんなおとこで十分だ! おんなおとこのトミ子!」と怒鳴りつけるのが定番だった)。

 トミーとマツは僕にとって青春そのものでした。終わる時は寂しかったですよ。タイトルソングを口ずさみながら帰って感傷的になりました。でも、やりきったという満足感もあった。今でもファンに愛されているというのはうれしいですね。

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