芸能

YouTubeを始めて意識変わった小池徹平「新しい挑戦も温めてる」

小池徹平

さまざまな役を演じ分け、俳優として深みを増す小池徹平

 クセの強いキャラクターが数々登場する話題のドラマ『書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』に出演中の小池徹平(35才)。2月14日放送開始のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で自身初の大河ドラマ出演も決定した小池が自身について語る──。

 この日、小池はカメラの前へ立つと大きな瞳を見開いてカメラマンの服装を見つめ、「そのパンツ、ラインがきれいですね。動きやすそうだし、そういうの欲しくなっちゃうな」と、好奇心いっぱいの表情で話しかけ、現場の空気を和ます。

 その笑顔は変わらず若々しい印象だが、実は今年で35才。来年には俳優デビュー20周年を迎える。近年は役者としての幅を広げ、『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)で見せたサイコパスなキャラクターや、不倫夫役などさまざまな役柄を見事に演じ分けている。役者としての成長を問うと舞台での経験が起爆剤となったと語る。

妻との会話がヒントに

「『キレイ -神様と待ち合わせした女-』(2014~2015年)以降にミュージカルが続きジャンルの違う作品に体当たりしながら、演出家さんや共演者の皆さんに刺激されて、お芝居を本気で学びたいと没頭しました。そんな中で2019年には再び『キレイ』からお声がかかり、前回は少年だった役の青年期を演じることに。劇中で少年が大人になるようにぼくにとっても激動の5年だったので、自分の人生と重なるような運命的なものも感じました」

 舞台での活躍によって2017年には「菊田一夫演劇賞」で演劇賞を受賞。2018年に結婚して、父にもなった。

「5年あれば誰しもちょっとした趣味や食生活、仕事に対する姿勢などが変わるものだと思いますが、ぼくもその5年ですべて変わりました。何より家庭ができて父親になったというのが、とても大きかった。その変化が役へも反映されたと思います。

 昔は“この人ならなんとなくこう言うだろうな”と感覚的だったのが、“口では愛していると言うけど本心ではなく、誰かを納得させたい、自分を肯定したいと思うからそう言うんだ”と感情の細かな流れを汲んで説明できるようになった。学んできた積み重ねでもあるし、論理的な妻との会話がヒントになることもあります」

 役者以外でも自ら何かを表現して発信していきたい──。最近はそんな意識も芽生えるようになったと明かす。その大きなきっかけとして、昨秋から始めたYouTubeの活動を挙げた。

「コロナの自粛でお芝居の仕事が休みになって、自分でも何かできないかと考えてチャレンジしたのがYouTubeなんです。路上ライブで弾き語りをしたり、巨大な魚を捌いたり、マネジャーの恋愛相談にのってみたり(笑い)。

 そうしてさまざまな企画をやっていく中でぼく自身も役者とはまた違う面白さを発見して、ラジオのMCという新しいお仕事もいただけた。発信の場が増えることでみなさんとも、お芝居とは違うつながりや可能性が広がるんじゃないかなって。具体的にはまだ秘密ですが、新しいチャレンジも温めているので、ぜひ楽しみにしていてください」

【プロフィール】
小池徹平(こいけ・てっぺい)/1986年1月5日生まれ。大阪府出身。2002年にドラマ『天体観測』(フジテレビ系)で俳優デビュー。数々の映画、舞台、ドラマで活躍し、シンガーソングライターとして歌唱力も高く評価されている。2月26日公開の映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』や、4月公演予定の舞台『魔界転生』に出演。

取材・文/渡部美也 撮影/中村功

※女性セブン2021年2月18・25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン