アイドル時代の悩みを赤裸々に語る遠藤舞さん

現在はボイストレーナーとして活動中

「ピル服用で生活の質が向上した」

 ファンの前ではつらつとした笑顔を見せていたアイドル時代、知られざる苦労がいくつもあったらしい。元アイドルが生理を語ることに対して、どんな反響が寄せられたのだろうか?

「私のTwitterアカウントをフォローしてくれている人は、比率的に男性の方が多いのですが、『偏った知識だけでピルを認識していた』と反省するようなリプライをくれる方もいらっしゃいました。全体の傾向として、女性の生理の辛さを積極的に理解しようとしてくれる男性が増えているような気がします。

しかし、いまだにピルに関していじわるなことを言ってくる人がいることは確かです。『アイドル時代にピルを知っていたかった』という見出しで私の書籍についてのネットニュースが掲載されたとき、そこに寄せられたコメントを読んで体感しました。悲しいことだと思います。

 私自身が女性として、生理の知識や辛さを必要以上に男性に知ってほしいとは思いません。女性だけが大変だとも思いませんし、生理について知ってほしい人がいると同時に、『生理のことは隠したい』と感じる女性がいるのも事実だからです。

 ただピルを飲んでいる人が嫌な気分になるような、偏った・間違った認識が世間からなくなっていくことを願っています。少なくとも私はピルを飲むことによって生理に関するストレスがかなり緩和され、生活の質が向上したと実感しました。女性が不必要な辛い思いをしなくてよくなるためにも、ほんの少しでも男性が正しい知識を持ってくれると助かります」(遠藤さん)

 芸能活動の中で遠藤さんはいくつものトラブルに直面しながらも、なかなかピルを飲むことを選択できずにいた。「存在は知っていたものの、周りに飲んでいる人がいないことや、自分の中にある『ピルは避妊薬である』という偏ったイメージのせいで、なんとなく手を出せなかった」という。

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