橋本愛はシースルー部分もあるドレスで登場

橋本愛が渋沢栄一の妻になる尾高千代を演じる

「父様は前々から武州藍を日本一にしようとたくらんでいる。来年も高めあっていい藍を作り武州藍を大いに盛り上げたいと思っている」
「一橋様が将軍におなりに遊ばせばきっと乱れたこの世を立て直すことができる」
「母様姉様が育てているお蚕さんは一ヶ月寝ずに繭をとって一つかみでせいぜい一文だ」

 人間の関係を暗示するふとした一言や感情の機微を表すセリフよりも、どうしても状況説明が目立つ印象です。最初から全てを正しく伝えなくては、という意識を感じるのです。

 しかし、視聴者は最初から正確に全てを知らなくても、時代や出来事が細かく把握できなくても大丈夫。特にこの物語は「日本の資本主義の父」という背骨が1本通っているし、役者が画面の中で活き活きと魅力的に躍動してくれれば、視聴者もついていくことができます。

 今世界的に人気を博している数々の海外ドラマを見てみると、長いシーズンの冒頭の話がわかりにくいのはいわば当たり前。その多くが最初の数話を見ただけでは何を描いているのか正確にわからない。わからない部分も残しつつ、まずは登場人物のキャラクターを際立たせ固有の世界観を表現し、視聴者の方も徐々に筋立てを掴んでいく。むしろ手探りでドラマ世界に入り少しずつわかるプロセスを楽しんでいる……。

 そのあたり、日本の大河ドラマももう少し学んでいいのではないでしょうか? キラ星のキャスティングなのに、役者たちにくだくだと説明を語らせるのはあまりにもったいない。しかも、脚本担当は大評判をとった朝ドラ『あさが来た』の大森美香さんです。個々の役者の魅力が際立ってくるような言葉を、ぜひたくさん書いて欲しい。期待しています。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン