ライフ

「昭和脳」のおっさん世代に捧げる「令和のジェンダー力検定」

イメージカット

育児も「ワンオペ」は許されない

 世界は目まぐるしいほどのスピードで変化している。そう実感することが増えた人も多いのではないか。大人力について日々研究を重ねるコラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
 昭和は遠くなりにけりました。昭和と令和の世の中を比べて、とくに激しく変化したのが、ジェンダー方面の意識や常識です。

 昭和の時代には、オフィスに女性の水着姿の写真がドーンと載ったカレンダーが貼られ、上司が部下の女性をつかまえて「○○ちゃんのおっぱいも、このぐらい大きいの?」と言ったりする光景が、わりと普通にありました。令和となった今、もし同じことをしたら、瞬時にすべてを失ってしまうでしょう。

 ただ、おっさん世代としては、十分に気を付けていても、意識を変えなければと思ってはいても、染みついた昭和の感覚と完全に決別することは容易ではありません。無意識のうちに「昭和脳」を発動させて、知らないうちにヒンシュクを買っていることがあります。

 近頃うるさいからとかそういうことではなく、胸を張って堂々と令和を生きていくために、女性にも男性にも失礼がないように、自分の中の「令和のジェンダー力」をチェックしてみましょう。次の3つの設問にチャレンジしてみてください。

(問1)あなたは30歳の男性。彼女が「今日、職場で課長が、子どもが生まれたばかりの同僚に『ちゃんと子育てを手伝わないと、ヨメさんに逃げられちゃうぞ』って言ってたの。もう最低!」と怒りながら話している。望ましいリアクションは?

【1】「えっ、どうして? 的確なアドバイスだと思うけど」
【2】「で、そのときキミは何も言わなかったの?」
【3】「『手伝う』じゃないよね。『ヨメさん』も失礼だし」

(問2)取引先の女性社長(既婚、40代)が、打ち合わせ中の雑談で「私、料理ぜんぜんできないんですよ。アハハ」と笑ながら話した。適切なリアクションは?

【1】「ご主人が納得なさっていれば問題ないと思いますよ」
【2】「アハハ、そうなんですか。社長らしくて素敵です」
【3】「女性だからって料理が得意である必要はないですよね」

(問3)居酒屋で独身の部下(30代)に「○○君はいい人いないの?」と聞いたら、サラッとした口調で「いますけど、じつはボク、ゲイなんです」と言い出した。なんて返す?

【1】「そうなんだ。パートナーがいるんだ。いいね」
【2】「言ってくれてありがとう。つらいことも多いだろうけど、がんばってね」
【3】「おいおい、俺はそのケはないから、口説かないでくれよ」

関連記事

トピックス

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン