米Forbesも、「BTSは2020年驚くほど多くの曲を作り、クリエイティブな面でも商業的な面でも成功したことから、グラミー賞の全ての部門で受賞しても遜色なかったが、結果は違った。人種差別問題が何度も起きたグラミー賞の歴史に改めて目を向けよう」、「グラミー賞は、恥ずかしげもなく視聴率のためにBTSのパフォーマンスを利用した」、「グラミー賞のためにもBTSをもっと認めるべきだが、そうならなかったとしてもBTSとBTSのファンはがっかりしなくていい。グラミー賞が損をするだけなのだから」と、グラミー賞を厳しく批判した。
2019年にも、米ローリングストーンズ誌をはじめ多くの米国メディアが、「ツアーを成功させ、米国で最も売れているアーティストであるBTSを、グラミー賞は(音楽で)ノミネートすらしなかった」と批判している。
全米で波紋を呼びARMYを憤慨させた風刺画騒動だが、一方のBTSは落ち着いている。メンバーはこれまでずっとそうして来たように、1日も欠かさずダンスの練習に励み、曲を作っているよう。独自制作しているバラエティー番組『走れバンタン』でも、いつものように可愛くて面白い一面を見せてくれている。
【趙章恩】
ジャーナリスト。KDDI総合研究所特別研究員。東京大学大学院学際情報学修士(社会情報学)、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。韓国・アジアのIT・メディア事情を日本と比較しながら分かりやすく解説している。趣味はドラマ視聴とロケ地めぐり。