今も運転には自信があるというが思い切って決断(共同)

今も運転には自信があるというが思い切って決断(共同)

 免許の返納を決めた理由はいくつかあって、都会に住んでいるからクルマがなくても不自由しないということもあるし、高齢者の重大事故が増えていることもありました。僕は丹波の田舎に別荘を持っているのですが、そこで地元と協力して定期的に漫才やコントのイベントを開いていました。しかし、高速道路ができて観光客が素通りしてしまうようになって、それを閉鎖しようかという話になった。その話し合いに行くために運転しているときに電話がかかってきたんです。それで携帯電話に出てしまったのをパトカーに見つかって反則金を払うことになった。それまで駐車違反をしたこともなかったから、かなりショックを受けました。

 まだまだ運転に自信はありましたが、過信はいけないと思いました。もし大きな事故でも起こせば取り返しがつかない。思い切って返納しましたが、今はすがすがしい気分です。

 誰しも若いときから持ち続けてきた免許やクルマには愛着があるでしょう。返納したくない気持ちもわかります。いきなりではなく、免許を持ったまま1年くらいクルマに乗らない生活をしたみたらどうでしょう。あるいは免許を残したままクルマを手放すのもいいと思います。そうして、だんだんクルマに依存しない生活に慣れていけば、自然に返納できると思います。

 これからは、公共交通機関を使って家族と思い出を作りたいですね。

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