1986年の清原和博(時事通信フォト)
阪急の大エース・山田久志氏は、「阪神というチームの難しさ」を指摘する。
「パ・リーグの人気が下火だった頃の西武とセ・リーグの阪神では、注目度が異なります。しかも阪神というチームは、調子がいいときは神様のように扱われますが、すこしでも調子が下がったら手の平返しで厳しく当たられる。
プロの野球に慣れるまでファンやマスコミには温かい目で見守ってほしいし、外野からの声を気にしない胆力が佐藤には必要となるでしょうね」
1986年の清原和博は新人として数々の記録を残しただけではなく、「ここで打ってほしい」というファンの願いを叶えて記憶にも残る男となった。
2021年の佐藤輝明は、新たなる伝説を作れるか。
※週刊ポスト2021年4月9日号