国内

新聞・テレビが懸命に「コロナ怖い」と煽る理由 高齢者への迎合も

コロナとどう向き合うか(写真は京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授の宮沢孝幸氏)

コロナとどう向き合うか(写真は京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授の宮沢孝幸氏)

 外出や会食する人への非難も高まるなか、コロナへの恐怖とどう向き合うべきなのか──。ベストセラー『コロナ論』著者・小林よしのり氏と京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授の宮沢孝幸氏が語り合った。

SNSで通報する人たち

小林:抗議とか脅迫とかそういう行為によって、発言の場が奪われたりすることが一番の問題。ツイッターでの発信をやめろとかね、それが言論封殺だってことをわかっていないんじゃないか。

 わしが『コロナ論』を書いてベストセラーになったときに新聞はみんな無視したけど、毎日新聞だけが取材に来て、ネットにわしのインタビュー記事を載せた。そうしたら、ものすごいバッシングが来て、「毎日新聞が小林よしのりなんかにインタビューした記事を載せるのか」というコメントで埋め尽くされたんよ。

宮沢:酷いですね。

小林:うん。だけど、毎日新聞はインタビューに来ただけ偉い。新聞の読者はみんな高齢者で、全部「コロナ怖い」だから。

宮沢:『羽鳥慎一 モーニングショー』(テレビ朝日系)など、朝のワイドショーの視聴者層も、高齢者と専業主婦がメインですからね。これも「シルバー民主主義」の一種。

小林:そう、そう。メインの視聴者が高齢者だから、そこに迎合している。「老人の命を守れ」「若いヤツらは出歩くな」でしょ。それで経済が崩壊して、子供や女性の自殺が増えたって平気なんだから。ただ、テレビが全然ダメだから、ネットでなんとかと思っても、言論封殺はネットにも及んでいるんですよ。

 わしが作家の泉美木蘭さんとやっている『よしりん・もくれんのオドレら正気か?』のユーチューブの動画も削除されたからね。向こうから送り付けられてきたメールには、昨年6月20日配信分の内容がガイドラインに反していると書かれていて、一方的に削除された。

 メールには「社会的距離や自己隔離に関する世界保健機関(WHO)や地域の保健当局のガイダンスの有効性に明示的に異議を唱え、人々をそのガイダンスに反して行動させる可能性があるコンテンツ」は許可しないと書かれていて、ガイドラインのページには、「特定の気候や地域、特定の集団や個人では感染が拡大しないと主張するコンテンツは削除対象になる」とあった。

 だけど、日本や韓国、中国、台湾など東アジアの感染率や重症化率が欧米より低いのは明らかで、数字を見れば誰でもわかるのに、それを語ったら削除されるんだよ。こんなバカな話があるかと。

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
中川翔子インスタグラム@shoko55mmtsより。4月に行われた「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2025」には10周年を皆勤賞で参加し、ラプンツェルの『自由への扉』など歌った。
【速報・中川翔子が独立&妊娠発表】 “レベル40”のバースデーライブ直前で発表となった理由
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
〈一緒に働いている男性スタッフは彼氏?〉下北沢の古着店社長・あいりさん(20)が明かした『ザ・ノンフィクション』の“困った反響”《SNSのルックス売りは「なんか嫌」》
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン
奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
《“手術中に亡くなるかも”から10年》79歳になった大木凡人さん 映画にも悪役で出演「求められるのは嬉しいこと」芸歴50年超の現役司会者の現在
NEWSポストセブン
花の井役を演じる小芝風花(NHKホームページより)
“清純派女優”小芝風花が大河『べらぼう』で“妖艶な遊女”役を好演 中国在住の実父に「異国まで届く評判」聞いた
NEWSポストセブン
第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン