別の関係者Bさんによれば、『恋する母たち』でのアクティヴな役柄に比して、実際の吉田はむしろ「繊細でナイーヴ」であるという。
「『恋母』の優子役は、結婚して子供がいながら、バリキャリで年下男性と恋に落ちる肉食的な部分もあって、『吉田さんのイメージにピッタリ!』と思っていたけれど、むしろ本人を目の前にすると、繊細でナイーヴで、優子のイメージとは真逆。それなのに、ドラマでは『まさに優子!』といった自立した女性を演じていました」
さらにBさんは吉田の繊細さを物語るエピソードを語ってくれた。
「『恋母』の番宣のための『ぴったんこカンカン』での収録中の涙。『コロナでどうなるかわからない状況で、お仕事がもらえることに感謝……』とホロホロ涙を流していて、番組進行の安住紳一郎アナもビックリしていたほどでした。竹内結子さんなど芸能界の訃報が相次いでいた中で、揺れる気持ちもあったのかなと周りもビックリしました」(Bさん)
繊細でナイーヴな側面がありつつ、現場ではバランサー的な役目も担うという吉田羊。4月からスタートする2つの主演ドラマも、物語内容は大きく異なるものの、いずれも周囲の厚い信頼を得て素晴らしい作品に仕上がっているに違いない。
◆取材・文/細田成嗣(HEW)