芸能

アナウンススクール校長「コミュニケーション能力を培うのが主目的」

テレビ朝日のアナウンススクールでは何を教える?(写真は校長の寺崎貴司アナ)

テレビ朝日のアナウンススクールでは何を教える?(写真は校長の寺崎貴司アナ)

 テレビ局の女子アナになるには、かなりの狭き門をクリアする必要がある。女子アナ就活に受かるためには、もちろんアナウンス技術が高いに越したことはないが、だからといってそれだけで受かるわけではない。

 アナウンススクールでは「技術を通して何を学ぶかが大切」だと話すのは、テレビ朝日のアナウンススクール・テレビ朝日アスク校長の寺崎貴司アナ。アナウンススクールで学ぶべきことは何なのかを寺崎アナが語る。

 * * *
 アスクではレベル別に様々な講座を設けています。腹式呼吸や発声などアナウンスの基本から学ぶ「基礎科」、就活を意識してより実践的な技術を学ぶ「研究科」を軸に、目的別に技術を磨く「専科」「試験対策」などですが、アナウンススクールの目的は必ずしもアナウンス技術を学ぶことだけではありません。技術を習得することを通して、コミュニケーションの能力を培うことが主目的だと考えています。

 自分の考えや見聞きしたこと、感じたことをわかりやすく人に伝える能力、相手の意思を汲みとって返答する能力。それらを鍛えるためにアナウンスの技術を活用するのです。どんなに素敵な志を抱いていても相手へはっきりと声が届かなければ、自分の考えを伝えられません。そのために基礎科から学んだ腹式呼吸の発声法が役立ちます。

 アナウンサーの採用試験に限らず、どんな企業でも面接試験があります。社会へ出れば、職種を問わず高いコミュニケーション能力が助けともなる。コロナ禍で社会が変わってリモートワークも多くなった今はより一層、コミュニケーションスキルが問われる時代となりました。自分の夢を叶えるためのひとつの武器として、「伝える力」を身に付けてもらえればと思います。

【プロフィール】
寺崎貴司(てらさき・たかし)/立教大学卒業、1985年入社。『はい!テレビ朝日です』担当、テレビ朝日アスク校長。

撮影/高橋定敬

※週刊ポスト2021年4月16・23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

2013年に音楽ユニット「girl next door」の千紗と結婚した結婚した北島康介
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志と浜田雅功
《松本人志が11月復帰へ》「ダウンタウンチャンネル(仮称)」配信日が決定 “今春スタート予定”が大幅に遅れた事情
NEWSポストセブン
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
“新庄采配”には戦略的な狙いがあるという
【実は頭脳派だった】日本ハム・新庄監督、日本球界の常識を覆す“完投主義”の戦略的な狙い 休ませながらの起用で今季は長期離脱者ゼロの実績も
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
電撃結婚を発表したカズレーザー(左)と二階堂ふみ
「以前と比べて体重が減少…」電撃結婚のカズレーザー、「野菜嫌い」公言の偏食ぶりに変化 「ペスカタリアン」二階堂ふみの影響で健康的な食生活に様変わりか
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
「なぜ熊を殺した」「行くのが間違い」役場に抗議100件…地元猟友会は「人を襲うのは稀」も対策を求める《羅臼岳ヒグマ死亡事故》
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗「アラフォーでも美ボディ」スタートさせていた“第2の人生”…最中で起きた波紋
NEWSポストセブン
駒大苫小牧との決勝再試合で力投する早稲田実業の斎藤佑樹投手(2006年/時事通信フォト)
【甲子園・完投エース列伝】早実・斎藤佑樹「甲子園最多記録948球」直後に語った「不思議とそれだけの球数を投げた疲労感はない」、集中力の源は伝統校ならではの校風か
週刊ポスト
音楽業界の頂点に君臨し続けるマドンナ(Instagramより)
〈やっと60代に見えたよ〉マドンナ(67)の“驚愕の激変”にファンが思わず安堵… 賛否を呼んだ“還暦越えの透け透けドレス”からの変化
NEWSポストセブン