報告された死亡例
日本での死亡事例6例の死因を見ると、脳出血や急性心不全など、血管性の疾患が多いことは明らかだ。厚労省は前出の分科会で、血栓症はワクチンを打たなくても自然に起こりえるものであると説明する。しかし、その一方で、死亡事例6例のうち、《ワクチンと症状名との因果関係が認められないもの》は1件もない、とも発表しているのだ。
「遺族の意向により病理解剖がされなかったので、明確な因果関係が証明できないという理由もありますが、ワクチンの副反応との関係を否定はできないということが、リスクを物語っているように思えます」(前出・全国紙社会部記者)
ワクチン接種に懐疑的な見方を示すのは医療ジャーナリストの鳥集徹氏だ。
「たとえば、インフルエンザワクチンは毒素をなくした病原体の一部が入っている不活化ワクチンですが、コロナワクチンはウイルスの遺伝子情報を体に打ち込みます。そうした遺伝子ワクチンを人間が打つのは初めてなので、長期的に体にどんな影響が出るのかはまったくわかりません。
海外では条件付き承認や緊急使用許可をされたに過ぎず、本当に治験の結果通りの効果が得られるかも不明です。接種を受けるのは、壮大な社会実験に参加するようなものなのです。それに、日本は欧米などに比べ、感染率、死亡率も低く、ワクチンを打つメリットは高くない。なので私は接種する気はありません」
医療従事者限定でワクチン接種を開始して、わずか1か月半で6人の死亡例が発生したのは、果たして偶然なのだろうか。
※女性セブン2021年4月29日号