テレビマンたちからの評価は高い
前出の放送作家は「表の回しであるMC業も卒なくできますし、ひな壇からの“裏回し”もできる。言葉のチョイスが巧みというか、面白さを粒立てるセンスに優れている人だと思いますね。尾形さんとは9歳も離れており、パンサーでは最年少ながらずっとまとめ役をやっているので、間合いの取り方が非常にうまい。好感度も高いので、次世代のMC候補の筆頭格と言っても過言ではないですね」と太鼓判を押す。
一方、トリオとしては長らくレギュラー番組からも遠のいており、現在は『有吉の壁』(日本テレビ系)で若手に交じってネタを量産するぐらい。
某テレビ局の制作スタッフは「場数も多いし、トリオとしての笑いのとり方はお見事。しかし、第7世代と並んで出演すると明らかに華が足りないというか、ムダにベテラン感が出てしまう。キャリア的には本人たちも納得のいく出方ではないと思います。
同じトリオ芸人としてジャングルポケットがいますが、彼らは賞レースでも毎回のように結果を出すほどネタには定評がある。なので、パンサーとしてはネタで勝負するより、個々のタレント性をいかしてテレビでのし上がっていくというほうがブレイクへの近道だと思いますね」と語る。
となると、パンサーのブレイクは向井によるところが大きいのかもしれない。
前出の制作スタッフは「周りをまんべんなく見渡せる視野の広さと気配り力を兼ね備えている向井さんなら、ブレイクスルーするのはもはや時間の問題。そうして得た経験やエピソードをパンサーの活動にフィードバックすれば、トリオとしての価値が上がることは間違いありません。現在、情報・バラエティー番組の第一線で活躍しているバナナマン・設楽統さんや極楽とんぼ・加藤浩次さんの後に続く、お笑い出身の次世代MCとして注目している関係者は決して少なくないでしょう」と評価する。
向井がデスノートを片手にお茶の間を席巻するのはいつの日か、心待ちにしたい。
仕事を終えたばかりの向井