芸能

映画通・森田正光さんオススメのキュンとできる映画『君に届け』

森田さんが推す映画2本を紹介

森田さんが推す映画2本を紹介

 せっかくのGWだっていうのに新型コロナ感染者の激増で遊びにも行けない。嗚呼、もうストレスMAXでムシャクシャして限界! というあなたへ、映画通のお天気キャスター森田正光さんが、スカっとできる映画とキュンとできる映画を紹介します。

森田正光さんのセレクト

・スカっとできる映画
『ショーシャンクの空に』

スカっとできる1本はこちら

スカっとできる1本はこちら(C)1994 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

無実の罪で収監された銀行家とベテラン囚人の友情と奇跡の物語。監督:フランク・ダラボン、出演:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマンほか。1994年・米。143分。
デジタル配信中。ブルーレイ2619円、DVD1572円。発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント、販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント。

・キュンとできる映画
『君に届け』
ブルーレイ&DVD発売中。ブルーレイ6380円、DVD3850円。発売元:バップ。

キュンとする1本

キュンとする1本(C)2010映画『君に届け』製作委員会 (C)椎名軽穂/集英社

 20代の頃は1日9本観るほどの映画好きで、気象予報士を長年続けられるのは、映画のせりふで表現力が培われたおかげだと思っています。

 人生は映画によって学んだと言っても過言ではありません。そんな私が、嫌なことがあると観たくなるのが『ショーシャンクの空に』です。単にスカッとするだけでなく、暗い復讐心や閉塞からの開放感、友情などエンタメの要素が詰まっています。

 それに、主人公のアンディ(ティム・ロビンス)を見ると『自分の方がまだマシ』と思える(笑い)。痛快なのは、嫌な刑務所長を暴力でなく知性でやっつけるところ。アンディが脱獄するための設定も、緻密に計算し尽くされていて結末が読めない。そのストーリー展開も好みです。

 職業柄、天気の描写も気になるのですが、雷の音に合わせて刑務所の下水管に穴を開けるシーンでは、雷が光ってから音が鳴るまでの間隔が科学的に正しかったので、「やっぱりちゃんと作られているな」と感心しました。

 胸キュン映画では、青春時代の甘酸っぱい思い出がよみがえった『君に届け』がよかった。翔太(三浦春馬)が爽子(多部未華子)に思いを寄せるも、なかなか伝わらないあの切ない感じ。当時の自分の初恋を重ね、あの頃に戻れた気がしました。「いい年して青臭い」という人もいるかもしれませんが、もう大人ですから、現実世界はきれいごとですまされないのは重々承知。だからこそ、物事を素直に受け取った方が幸せじゃないですか? 71才のいま、18才の感性を追体験できるのも映画の醍醐味ですから。

【プロフィール】
森田正光さん/1950年生まれ。日本気象協会を経て、1992年初のフリーお天気キャスターに。ウェザーマップ社を設立し、個性的な気象解説で人気を博す。かつて映画評論家を夢見たこともあるほどの映画通。

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2021年5月6・13日号

関連記事

トピックス

群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン
ネットテレビ局「ABEMA」のアナウンサー・瀧山あかね(Instagramより)
〈よく見るとなにか見える…〉〈最高の丸み〉ABEMAアナ・瀧山あかねの”ぴったりニット”に絶賛の声 本人が明かす美ボディ秘訣は「2025年トレンド料理」
NEWSポストセブン
千葉大学看護学部創立50周年の式典に出席された愛子さま(2025年12月14日、撮影/JMPA)
《雅子さまの定番カラーをチョイス》愛子さま、“主役”に寄り添うネイビーとホワイトのバイカラーコーデで式典に出席 ブレードの装飾で立体感も
NEWSポストセブン
審査員として厳しく丁寧な講評をしていた粗品(THE W公式Xより)
《「脳みそが足りてへん」と酷評も》粗品、女性芸人たちへの辛口審査に賛否 臨床心理士が注目した番組冒頭での発言「女やから…」
NEWSポストセブン
12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
宮崎あおい
《主演・大泉洋を食った?》『ちょっとだけエスパー』で13年ぶり民放連ドラ出演の宮崎あおい、芸歴36年目のキャリアと40歳国民的女優の“今” 
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
会社の事務所内で女性を刺したとして中国籍のリュウ・カ容疑者が逮捕された(右・千葉県警察HPより)
《いすみ市・同僚女性を社内で刺殺》中国籍のリュウ・カ容疑者が起こしていた“近隣刃物トラブル”「ナイフを手に私を見下ろして…」「窓のアルミシート、不気味だよね」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
高羽悟さんが向き合った「殺された妻の血痕の拭き取り」とは
「なんで自分が…」名古屋主婦殺人事件の遺族が「殺された妻の血痕」を拭き取り続けた年末年始の4日間…警察から「清掃業者も紹介してもらえず」の事情