コロナ禍でも積極出店する広島発ビジホ
ビジネスホテルの朝食といえば、ビジホ通の間で密かに話題になっているのが、広島県福山市に本社を置くベッセルホテルズだ。コロナ禍においても各地へ積極的な出店を続けているホテルだが、朝食への先取的な取り組みが光る。
「レフ京都八条口 byベッセルホテルズ」
たとえば、2021年3月1日に開業した「レフ京都八条口 byベッセルホテルズ」では「包む-tutumu-」をコンセプトにした朝食を提供している。のり・錦糸卵・お揚げなど和のものをはじめ、サンチュ、トルティーヤなどシャリと共に海苔で巻く手巻き寿司だ。“包みスイーツ”では、生八つ橋やクレープに、わらびもちやフルーツなど包むオリジナルスイーツも人気だ。
その他のメニューもかなり手が込んでいるが、支配人によると、「まだ慣れていないこともあり、準備に4時間要することもある」と話す。こちらの朝食は朝6時と早いスタートだが、逆算すると深夜2時から準備を開始していることになる。スタッフの労力も大変だろう。
コロナ禍での開業というタイミングにおいて、一人でも多くのゲストニーズを捉えようと、特徴的なサービスの裏に壮絶な努力が隠されているのはこのホテルばかりではない。ちなみにドーミーイン同様、ベッセルホテルズでも大浴場・サウナ・水風呂を擁する店舗も多く、水風呂の温度は14度を基準にしているという。