コロナ禍でもファンを増やす「サウナ部」
こうした大浴場の飽くなき追求はコロナ禍においても際立っていた。
3月18日に開業した「天然温泉 豊穣の湯 ドーミーイン池袋」の大浴場が評判というので出向いてみた。ドーミーインの大浴場は露天風呂・サウナ・水風呂もセットなので、最近ブームになっているサウナファン(サウナー)にとっても注目すべきビジホブランドなのである。
サウナにとって重要なのが水風呂だ。ただあるだけではダメで、水温を重視するのはサウナーにとって当然のこと。一般の方であれば18度の水風呂でも相当冷たく感じることだろうが、サウナーの中には18度くらいでは満足できず、16度、15度と“極めていく”猛者も。そんなサウナーの気持ちをドーミーインも理解しているようで、ドーミーイン池袋の水温計はなんと12~13度辺りを指していた。
コロナ禍で進化した“サウナ水風呂の差別化戦略”ともとれるが、いま密かに話題になっている取り組みが「DOMINISTYLE サウナ部」だ。Facebookで公式ページが密かに開設され、ドーミーインサウナファンの“入部者”が増加している。「大人の部活」と称して自社の取り組んできた強みをさらに究める姿勢は、人との繋がりが希薄になっているいまだからこそ共感されるのだろう。