国内

「赤木ファイル」進展の森友問題 妻が残した「夫の異変」最後のメモ

赤木雅子さんが夫の異変を書き残していたメモ

赤木雅子さんが夫の異変を書き残していたメモ

 森友学園の国有地売却をめぐり、財務省の決裁文書改ざんに加担させられたことを苦に命を絶った近畿財務局職員、赤木俊夫さん(享年5456日、ついに国は赤木さんが改ざんの詳細な経緯を記したとされる文書、通称「赤木ファイル」の存在を認めた。赤木さんの・赤木雅子さんはこう語る。 

 「本当に皆様のおかげです。これを中途半端に終わらせてはいけないと思っています。私が求めているのは、夫のために真相を解明したい。いまはただそれだけです 

  雅子さんは「夫の死の真相を明らかにしたい」との想いから20203月、国と佐川宣寿元国税庁長官に損害賠償を求めて提訴。訴訟の争点のひとつとしてあがっていたの赤木ファイルの内容だったが、国側はこれまでファイルの存否さえ明らかにせず、曖昧な態度を取り続けてきた。 

  それが一転、その存在を初めて認めたのだ。これまで森友学園問題を追い続けてきたジャーナリストの相澤冬樹氏がいう。 

 これまでは『探索作業中です』と誠意のかけらもない回答に終始しており、赤木雅子さんや代理人の生越照幸弁護士でさえ『今回もまともな回答は返ってこないだろう』と考えてたと思いますそれがファイルの存在を認めただけでなく、次の弁論で(一部を黒塗りするとはいえ)全体を公開すると約束した。生越弁護士は『これは弁護士だけの力ではない。報道の力で国民の共感が得られた』と語っていました。報道の積み重ねがの人々の関心を招き、赤木ファイルという言葉が知られるようになった。まさに民意の勝利といえるのではないでしょうか 

  これまで雅子さんは、「財務省には誠意ある対応をしてほしい」と再三求めてきた。いまも、苦悩の日々が続いているという。赤木さんが命を絶った日(201837日)の朝まで約1年にわたって、雅子さんはメモ帳に夫の異変をこう書き記していた 

関連記事

トピックス

滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
注目される次のキャリア(写真/共同通信社)
田久保真紀・伊東市長、次なるキャリアはまさかの「国政進出」か…メガソーラー反対の“広告塔”になる可能性
週刊ポスト
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
この笑顔はいつまで続くのか(左から吉村洋文氏、高市早苗・首相、藤田文武氏)
自民・維新連立の時限爆弾となる「橋下徹氏の鶴の一声」 高市首相とは過去に確執、維新党内では「橋下氏の影響下から独立すべき」との意見も
週刊ポスト
元・明石市長の泉房穂氏
財務官僚が描くシナリオで「政治家が夢を語れなくなっている」前・明石市長の泉房穂氏(62)が国政復帰して感じた“強烈な危機感”
NEWSポストセブン
新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン