注目される次のキャリア(写真/共同通信社)
「田久保劇場」に閉幕の兆しが見えている──。10月19日、田久保真紀・伊東市長が議会を解散したことに伴う市議選挙が行なわれ、当選20人のうち、「田久保派」を公表していた議員は新人の片桐基至氏のみ。田久保氏の陣営は、市議選後に再び提出されるとみられていた不信任決議案を阻止するため、少なくとも7人の「田久保派」当選を目指していたが、目標を大きく下回る結果となった。
「早ければ、10月31日に開催が予定されている市議会の臨時会において、2回目の不信任案が提出されることは間違いない。可決すれば市長は自動的に失職となり、50日以内に市長選が行なわれます」(地元紙記者)
周囲には“出直し選”出馬への前向きな姿勢を示しているという田久保氏だが、再選の可能性はあるのか。ある伊東市議は「すでに牙城は崩れかけている」と言う。
「市議選の結果を見れば、民意は明らか。田久保氏に近いとみられた立候補者は、受かった片桐氏を含め7名。全員の得票数を合わせても、投票総数の半分にも及びません。
また前回の市長選では、長年、自民党支持ながら田久保氏の主張に共感していた“ステルス田久保派”の有権者が多かったが、すでにその層も離れています」
敗戦必至と思われるなか、注目されるのは次のキャリアだ。
「田久保氏は市長就任前、メガソーラー建設計画反対の団体の事務局長や代表を務めていた。その関係で、今でもSNS上では、釧路湿原や千葉県鴨川市のメガソーラー開発に反対している人たちが、こぞって田久保氏の支持を打ち出しており、本人もXなどでたびたび各地の建設問題について意見を述べている。
知名度を活かし、彼らの“広告塔”として、全国的な活動を展開していくこともあり得るのではないか。
そうなると、同じくメガソーラー建設反対を打ち出している参政党やN党がその知名度に目をつけ、国政に誘う可能性もなくはない」(同前)
無名より悪名、ということか。
※週刊ポスト2025年11月7・14日号
推している「うたプリ」キャラクター誕生日の投稿。「うたプリも気づけば10年越しの推し 仕事で嫌な事があってもいつも癒しをありがとうございます」(田久保眞紀Instagramより)

