コロナ禍での麻雀について語る五味氏
室井:中には戦場に行かせないためにわざと風邪をひかせて、具合を悪くさせたという人もいたという話を聞いたことがあります。
五味:山に逃げろって言った人もいるわけ。息子の命を守った立派な母親だと思うけど、でも彼女は非国民でしょう。そうやって考えると、グダグダの方がいいって思うのよ。
室井:私、銭湯によく行くんですけど、いま、変異株はもしかしたら空気感染するんじゃないかっていう話もあるじゃないですか。だから昨日は、人もあまりいなかったのでウレタンのカラーマスクをして銭湯に入ってみたんですけど、みんな全然反応しなかった。
五味:パンツははかずにマスクだけ? それはさすがに変だろう。でも、ウケなかったんだ(笑い)。しかし日本はすごいよ。国としての方針にまとまりがない代わりに、地方や個人がそれぞれ工夫して、感染対策もしているし。俺さ、人生の中でこんなに手を洗ったことないよ。指先がほんとにつるつるで、箸なんかもすべったりする(笑い)。
室井:私も指先が乾燥してきて、自宅でゴミ袋を開けようとしたら、指紋がなくてうまく開けられないの。
五味:それはコロナじゃなく、年齢が原因だね(笑い)。
室井:そうなんですよ。でも、これまでなら指をちょっと舐めて開いていたけど、この指は絶対舐めちゃダメって思っているから、ちょっと汚い話ですけど、手の甲を舐めるんですよ。それで指先に唾をつけて袋を開く(笑い)。
五味:アハハハ。俺はマスクをつけるのを忘れそうになって、陽子ちゃんにしょっちゅう怒られてる。これも非国民だよね。
室井:えっ、お隣にいらっしゃるのが、パートナーの陽子ちゃん? 快活でお若いから、てっきり、事務所のスタッフのかたかと……。
五味:陽子ちゃんはね、音楽もできるし料理も上手で、いっぱい作ってくれるから。昨日は中華おこわがおいしかったな。
室井:なんでもお出来になるんですね。
五味:なんでもお出来になるよ(笑い)。一緒にテニスもする。
室井:一目ぼれ?
五味:そういうんじゃないよ。陽子ちゃんは、俺にとって最後のご褒美です。