突っ込んだ質問もする室井氏
室井:女性週刊誌だから、つい聞きたくなってしまうのですが、どちらからのご褒美?
五味:結婚は3回失敗して、俺なりに苦労してきたからね(笑い)。一生懸命やってきたから、たまたまなの。
室井:3回のご苦労を……。
五味:これまでの奥さんとは今も仲がいいよ。いやでも、そんな話はもういいから(笑い)。
室井:残念(笑い)。そういえば、テニスは健康維持を兼ねて、定期的にプレイされるんですか?
五味:テニスは上手だよ。でも次はいつやろうとか、計画は立てないの。昔からそうだけど、今日を生きるようにしてる。毎晩寝る前は「明日は今日よりいいはずだ」って思うタイプだから。
【プロフィール】
五味太郎(ごみ・たろう)/絵本作家。1945年東京都生まれ。1973年に『みち』を刊行し、以降発表した作品は400以上。世界25か国以上で翻訳・出版されている。『たべたの だあれ』『きんぎょが にげた』『みんな うんち』など著書多数。3月に最新刊『まだまだ まだまだ』が発売されたばかり。
◇『まだまだ まだまだ』(偕成社作・絵/五味太郎) 「よーい、どん!」で始まったかけっこ。みんなが無事にゴールしたと思ったら、ひとりが「ぼくはまだまだおわりません!」とかけっこを続ける。町のなかやビルのあいだ、畑の中や森のなか、まだまだ、まだまだ、続いていく……。
室井滋(むろい・しげる)/女優。富山県生まれ。早稲田大学在学中に1981年『風の歌を聴け』でデビュー。多くの映画賞を受賞。『ファインディング・ドリー』などで声優も務める。著書多数。最新刊はエッセイ集『ヤットコスットコ女旅』、絵本『しげちゃんの はつこい』。
◇『会いたくて会いたくて』(小学館・作/室井滋 絵/長谷川義史)
ボクは老人ホームにいる大好きなおばあちゃんが大好き。ママに「いまは行っちゃダメ」といわれるも、こっそり一人で会いに行くと……。相手を大切に思うほど会えないいま、おばあちゃんとボクの、糸電話を使った会話が胸に沁みる。
構成/戸田梨恵 撮影/黒石あみ
※女性セブン2021年5月20・28日号