国内

眞子さまも訪問した「両親の恋の舞台」閉館で秋篠宮家の寂寥

三浦半島はご一家の思い入れのある場所(「葉山しおさい博物館」を見学する秋篠宮ご一家=2000年=時事)

三浦半島はご一家の思い入れのある場所(「葉山しおさい博物館」を見学する秋篠宮ご一家=2000年=時事)

「ナマズの殿下」とも呼ばれ、水生生物研究家である秋篠宮皇嗣の「お気に入りの場所」が消えることになった。5月12日、京急は神奈川県三浦市の「京急油壷マリンパーク」を9月いっぱいで閉館することを発表した。同パークの水族館は秋篠宮皇嗣が子供時代から親しんだ場所であり、独身時代に紀子妃とデートした思い出の地でもあった。

 京急は老朽化が閉館の理由だと説明している。53年の歴史で、かつては東洋一と謳った大回遊水槽も目新しさはなくなり、コロナ禍で大規模な建て替えといった延命の選択肢は消えたのだろう。閉館のプレスリリースにあるように、三浦半島の先端に位置する同パークは、西に駿河湾が広がり、富士山や江の島・湘南エリアを一望できる風光明媚なロケーションも人気だった。

マリンパークは最高のロケーションにある(時事通信フォト)

マリンパークは最高のロケーションにある(時事通信フォト)

 そして、三浦半島は皇室とは深い縁のある土地だ。葉山町の御用邸は上皇・上皇后ご夫妻が愛した場所で、公務のない時には好んで滞在した。マリンパークのある三浦にもお忍びで訪れることが多くあったとされる。天皇家のなかでも、とりわけ魚類や両生類にご執心の秋篠宮皇嗣にとってはマリンパークは特別な場所だったようで、これまで何度も訪れている。有名なのが、学習院大学時代に交際していた紀子妃とデートしたエピソードだ。

「お二人が最初に訪れたデートコースだと言われています。秋篠宮さまにとっては、子供時代から慣れ親しんだ勝手知ったる土地だったからでしょう。クルマ好きでもある秋篠宮さまは、黄色のフォルクスワーゲンを運転して周辺をドライブしていました。紀子さまをご両親に紹介したのも、両陛下が葉山御用邸に滞在されているタイミングだったとされています」(宮内庁ベテラン記者)

 秋篠宮ご夫妻がマリンパーク・デートの思い出を大切にしてきたことは、2007年に眞子内親王、佳子内親王を連れて家族で再び訪れたことからもわかる。その場所が父と母の恋の舞台だったことも、思春期にさしかかった娘たちに話して聞かせたかもしれない。

「海の王子」に選ばれた際の小室氏(時事=神奈川県藤沢市観光協会のホームページから)

「海の王子」に選ばれた際の小室氏(時事=神奈川県藤沢市観光協会のホームページから)

 そして数年後、マリンパークから一望できる駿河湾の海岸は、眞子内親王にとっても恋の舞台となった。大学の同級生として知り合った小室圭氏は横浜市出身。学生時代には神奈川県の藤沢市観光協会が主催する「湘南江の島 海の王子」に選ばれたこともある。二人がデートコースに選んだのは、横浜のほか、鎌倉や江の島、そして葉山だったという。眞子内親王にしてみれば、両親と同じように大学で恋を経験し、海風に吹かれてデートを重ねて、いつかは自分たちも幸せな結婚を果たせるものと胸を膨らませていたことだろう。

関連記事

トピックス

山田和利・裕貴父子
山田裕貴の父、元中日・山田和利さんが死去 元同僚が明かす「息子のことを周囲に自慢して回らなかった理由」 口数が少なく「真面目で群れない人だった」の人物評
NEWSポストセブン
国内未承認の危険ドラッグ「エトミデート」が沖縄で蔓延している(時事通信フォト/TikTokより)
《沖縄で広がる“ゾンビタバコ”》「うつろな目、手足は痙攣し、奇声を上げ…」指定薬物「エトミデート」が若者に蔓延する深刻な実態「バイ(売買)の話が不良連中に回っていた」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
【美しい!と称賛】佳子さま “3着目のドットワンピ”に絶賛の声 モード誌スタイリストが解説「セブンティーズな着こなしで、万博と皇室の“歴史”を表現されたのでは」
NEWSポストセブン
8月27日早朝、谷本将志容疑者の居室で家宅捜索が行われた(右:共同通信)
《4畳半の居室に“2柱の位牌”》「300万円の自己破産を手伝った」谷本将司容疑者の勤務先社長が明かしていた“不可解な素顔”「飲みに行っても1次会で帰るタイプ」
NEWSポストセブン
騒動から2ヶ月が経ったが…(時事通信フォト)
《正直、ショックだよ》国分太一のコンプラ違反でTOKIO解散に長瀬智也が漏らしていたリアルな“本音”
NEWSポストセブン
ロシアで勾留中に死亡したウクライナ人フリージャーナリスト、ビクトリア・ロシチナさん(Facebook /時事通信フォト)
脳、眼球、咽頭が摘出、体重は20キロ台…“激しい拷問”受けたウクライナ人女性記者の葬儀を覆った“深い悲しみと怒り”「大行列ができ軍人が『ビクトリアに栄光あれ!』と…」
NEWSポストセブン
谷本容疑者(35)の地元を取材すると、ある暗い過去があることがわかった(共同通信)
「小学生時代は不登校気味」「1人でエアガンをバンバン撃っていた」“異常な思考”はいつ芽生えたのか…谷本将志容疑者の少年時代とは【神戸市・24歳女性刺殺】
NEWSポストセブン
大谷の「二刀流登板日」に私服で観戦した真美子さん(共同通信)
「私服姿の真美子さんが駆けつけて…」大谷翔平が妻を招いた「二刀流登板日」、インタビューに「今がキャリアの頂上」と語った“覚悟と焦燥”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン