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2021.05.29 16:00  女性セブン

がんステージIVのママ【前編】予想以上に進行、手術はできなかった…

大晦日に家族3人で記念写真を撮影(2020年12月)

大晦日に家族3人で記念写真を撮影(2020年12月、写真/本人提供)

チャンスはあるのにやらないなんて、一生後悔する

 その日から、和さんと将一さんの二人三脚の闘病が始まった。2018年10月3日、和さんは正式に「ステージIIの大腸がん」という診断を受ける。同時に、抗がん剤治療を始めると生殖機能に悪影響を与え、不妊になる可能性があるという説明を受けた。

〈2018年10月3日(水)

 抗がん剤の副作用で不妊になる可能性あるって言われて悲しくてたまらない。卵子凍結か、このまま治療か。卵子だけ残しても、妊娠できる確率はすごく低い。不妊になったら今(卵子を)採らなかった事を後悔すると思うけど、何百万円もかけられない。結婚してないから受精卵も作れない。

 小さい時からお母さんになるの夢だったから諦め切れない。悲しいけど、辛いけど、現実的に考えて、このまま治療した方がいいかな。遠藤さんも今、のんに生きて欲しいって言う。〉

 当時の和さんは体外受精による妊娠・出産を視野に入れていた。一方、担当医は「一刻も早く抗がん剤を」と治療をすすめた。将一さんも、妊娠・出産には反対だったという。

「とにかく彼女の体が心配だったんです。すぐに抗がん剤治療を始めないと進行してしまう可能性があるのに出産だなんて、そんなこと言ってる場合じゃなかった。

 治療に専念するよう何度も説得しました。でも、彼女は全然折れなくて(笑い)。『子供を産むチャンスはあるのにやらないなんて、一生後悔する。死んでも死に切れない』という言葉に、そこまで言うなら……と根負けした形です。ただし、体外受精を試すのは1度だけで、失敗したら諦めて治療に専念するという約束でした」(将一さん)

〈2018年10月5日(金)

 のん(和さん)は卵だけ取るの後悔しない。もしそれで再発して死ぬ事になっても死ぬ直前まで卵取った事は絶対に後悔しないと思う。もちろん成功率は低いから、ダメかも知れないけど、やれる事は全部やったって思えるのかそうじゃないのかは全然ちがうと思う。

 遠藤さんはそれでも早く治療してほしいみたいだけどそれだけのんの事大切に思ってくれてるのは本当に嬉しいし、ありがたい。大好きだよ。
 のんの理解者でのんの決める事に賛成してくれてありがとう。ごめんね。〉

 和さんは2018年10月17日に卵子凍結を行った。

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