毎年打つことになる?
国産ワクチンの開発が、世界に比べ大きく遅れをとったことは否めない。それでも実用化を急ぐことは重要だ。
「新型コロナの流行は今年収束するとは限らない。これからインフルエンザワクチンのように毎年接種が必要になる可能性もある。この先、さらなる変異型ウイルスが出て感染爆発が起きれば、再びワクチン不足になることも考えられます。
さらに今後、新たな感染症が発生することも考慮すれば、国内で開発・生産体制を整えておくことは必要不可欠です。
これまでは薬事承認のハードルが高く国産ワクチンの開発が遅れましたが、現在、政府は他国との大規模治験の仕組みづくりや薬事承認手続きの簡略化を進めている。今後、予想よりも早く国産ワクチンが承認される可能性は十分あります」(勝田氏)
一刻も早い実用化を期待したい。
※週刊ポスト2021年6月11日号