売れているマンションは6000万円以上の高額物件ばかり

 コロナ不況の特徴は、年収1000万円以上の層にはほとんど影響が出ず、世帯年収が数百万円の中堅所得層に強くマイナスの影響が出ているところにある。

 マンション市場でいえば、都心に立地する6000万円以上の物件は新築、中古ともにそれなりに動いている。新築マンションの販売は好調とは言えないまでも徐々には進捗。中古マンションに関しては、かなりなハイペースで在庫の圧縮が進んだ。テレワークのために広さや部屋数を求める需要が発生したからだ。

 しかし、中堅所得層の多くは収入が減じたことで住宅ローンの返済や家賃負担に困難が生じている。

銀行に駆け込めばローン返済猶予の救済措置もある

 コロナ感染拡大の影響で収入が減少し、ローン返済に困っている人は急増している。そういう人たちははまず、借りている銀行に相談する。

銀行に相談すればローン返済の猶予プランを提案してくれるが…

銀行に相談すればローン返済の猶予プランを提案してくれるが…

 すると、銀行は返済猶予のプランを提案する。とりあえず半年から1年ほどの間は利息のみを支払うといった内容だ。収入が回復すれば元金も合わせた通常の返済に戻そうというもの。当然、返済期間は延びる。

 金融機関への相談は新型コロナの感染拡大が始まった昨年春から急増し、住宅ローンの返済猶予など救済措置を受けた人はじつに5万人を超えているという。また、返済の相談を受けた銀行等は、9割以上の割合でこのような返済猶予に応じていると言われる。

 そして、そろそろ「とりあえず」の期間が終了し始めるのがこれからだ。

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン