国際情報

男性の結婚難が続く中国 結婚式動画で結婚詐欺が発覚する例も

中国で結婚詐欺グループが暗躍

中国で結婚詐欺グループが暗躍

 中国内モンゴル自治区の西部に位置するバヤンノール市在住の35歳の男性が今年3月、自分と結婚して2カ月しか経っていない新妻と他の男との結婚式の模様を動画サイトで発見、「そんなはずはない」と思いつつ警察に相談したところ、男性は結婚詐欺に引っかかっていたことが分かった。警察の調べでは、新妻は結婚詐欺グループの1人で、他のもう一人の妻役の女と結婚願望の強い男を騙しており、2人で19人の男性から計200万元(約3400万円)を騙し取っていたという。

 中国では男女の人口比率がアンバランスで、20~40歳までの男性の数は女性よりも1750万人多く、男性の結婚難が続いており、結婚詐欺グループに騙される男性が後を絶たない状態だ。中国国営通信社の中国新聞社が報じた。

 この男性、李嘉政氏(仮名)は日ごろ両親から「早く孫の顔が見たい」などと言われており、結婚紹介所で知り合った仲人役の女性から「いい女性がいる」などとして、この女を紹介された。

 女は内陸部の甘粛省出身で、李氏と数回会った後、「最近、離婚したばかりだ」と告げたが、李氏は「そんなことは構わない」などと答えて、結婚することになった。李氏は今年1月に故郷のバヤンノール市で結婚式を挙げたが、女は「甘粛省に住んでいる母親が病気になったので、様子を見てくる」などと言って、帰省費用や見舞金などとして10万元(約170万円)を受け取った。その後、女は電話で、「母の病状が思ったよりも悪い」などとして、一向に李氏の元に戻る気配はなかった。

 そのような折も折、李氏はたまたま見ていた動画サイトで、甘粛省の実家で母親の看病をしているはずの新妻と、見ず知らずの男の結婚式の動画を見つけたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
日曜劇場『キャスター』(TBS系)で主演を務める俳優の阿部寛
《キャスター、恋は闇…》看板枠でテレビ局を舞台にしたドラマが急増 顕著な「自己批判や自虐」の姿勢 
NEWSポストセブン
人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン