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2021.06.26 19:00  週刊ポスト

歴史探訪東京さんぽ 広重が描いた吾妻橋から望む浅草寺の今

歌川広重『東都名所浅草金竜山下東橋雨中望』1840年(写真/国立国会図書館)

歌川広重『東都名所浅草金竜山下東橋雨中望』1840年(写真/国立国会図書館)

 雨の中、浅草寺の五重塔や本堂などを「東橋」から望む、と題された浮世絵『東都名所浅草金竜山下東橋雨中望』(1840<天保11>年)は、初代歌川広重の作品。この浮世絵をたよりに“歴史探訪東京さんぽ”へ出かけよう。

「東橋」とは現在の吾妻橋のことを指している。川に面したところには料亭が並んでおり、人々が雨の中で食事を楽しんでいる様子が描かれている。現在の吾妻橋付近から、浅草寺方面を望んでも、高層ビルに囲まれて、浮世絵と異なり浅草寺は隠れてしまっている。

「この浮世絵が非常に珍しいと感じるのは、川に面したところに砂地が描かれていることです。水害が起こればすぐに流れてしまうような環境ですが、当時の隅田川の沿岸には、こんな光景が広がっていたのだろうか、という想像をかきたてます」(岡田美術館・小林忠館長)

 言わずもがな、浅草寺は都内最古の寺院として知られる。参道の仲見世通りには約90軒の店が建ち並び、年間の参拝者は約3000万人という都内屈指の観光スポットだ。

※週刊ポスト2021年7月2日号

現在の吾妻橋付近から、浅草寺方面を望む。高層ビルに囲まれて、浅草寺は隠れてしまっている(写真/内海裕之)

現在の吾妻橋付近から、浅草寺方面を望む。高層ビルに囲まれて、浅草寺は隠れてしまっている(写真/内海裕之)

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