ライフ

洗濯の負担減には「作業の省略」を アイロンがけはもう必要ない?

 じめじめとするこの季節、家事の中でも特に気になるのは洗濯だ。部屋干しの生乾きも気になるし、型崩れも気になる。そして、洗濯機をかけて、干して、取り込んで、畳んでという作業もなかなか億劫だ……。洗濯を上手かつ効率的にこなすコツはないのだろうか。シンプルライフ研究家マキさんはこう言う。

「完璧を求めたら、家事には際限がありません。ですから、自分の目的を決めたら、途中の作業は省いても構わないと思っています。私の場合、毎日清潔な衣類を家族に着せることが目的なので、たたんできれいにしまうことは省いています」(マキさん)

 下着類は乾いたら物干し場近くの引き出しにたたまず、バサッと入れるだけ。毎日洗濯するので、乾いてから次に着るまではわずか数時間。引き出しは一時的な置き場なので、きれいにたたんでしまう必要はないという。

 また、洗濯は工程が多くて大変だと思っている人が世の中に多いのか、洗濯を楽にする便利グッズも多数ある。ここでは、洗濯の負担を軽くするテクニックと便利グッズについて、家事の達人に聞いた。

色落ちやくすても別洗いしない

dzfgzsdg

洗濯機に入れるだけで色落ちが防げる「ドクターベックマン カラー&ダートコレクター(30枚入り)」

「まとめ洗いによる色物の色移りを防ぐシートを洗濯機に入れて洗えば、白シャツもジーンズも一緒に洗えるので、節水・節電・時短になります」(知的家事プロデューサー・本間朝子さん)

洗濯ばさみは使わない

「下着や靴下などの小物類は乾燥機にかけるほどでもないけれど、1つずつ洗濯ばさみに挟んで干すのは手間。そういう場合、平干しネットに並べて置いて乾かすのも手です」(本間さん)

アイロンをかけない

アイロンをかけない

衣類を入れて洗えば形崩れを防げる「ネットdeきれい セーター・ジャケット用」(1650円/カリス成城)

「シャツはアイロン不要の形態安定素材を選ぶ、ハンカチは持ち運べる大きさにたたんで干すとアイロン要らず。また、洗濯時にしわがつきにくい便利グッズもおすすめ」(本間さん)

靴は手洗いしない

シューズ丸洗い

靴が洗濯機で洗える「シューズ丸洗いブラッシングネット」(1980円/KBセーレン)

「靴のこすり洗いは、かなり力が要りますが、靴洗い用の洗濯ネットを使えば、スニーカーなどの布製の靴は洗濯機で洗えます」(本間さん)

 靴が洗濯機で洗える。シューズ丸洗いブラッシングネットも。

普段着とおしゃれ着を分けて洗わない

「おしゃれ着は厚手の洗濯ネットを二重にして入れると、普段着と一緒に洗ってもダメージが少ないので、衣類を分別する手間も、洗濯回数も減らせます」(本間さん)

洗濯が大変なマット類は最初から敷かない

「わが家では、マット類の使用をやめました。洗濯の手間がグッと減りましたよ」(家事研究家・翻訳家の佐光紀子さん)。

 風呂場マットには洗わずに繰り返し使える珪藻土マットがおすすめだという。

乾きにくくてかさばる大判バスタオルは使わない

「大判バスタオルの使用をやめ、体を拭くのもフェイスタオルにしたところ、収納場所も洗濯物も半減。わが家では男性1枚、女性2枚と枚数も決めています」(本間さん)

衣類はハンガーで干して、たたまない

「洗濯物はすべてハンガーに吊るして干し、乾いたらそのままクローゼットへ。下着類以外はハンガー収納なので、たたんで引き出しにしまう手間が省けます」(マキさん)

【4人の家事の達人】

知的家事プロデューサー 本間朝子さん/時間と無駄な労力を省くメソッド「知的家事」を考案。多くの主婦の悩みを解決し、家事家電や住設備のAI化にもいちはやく対応。『ゼロ家事』(大和書房)など著書多数。

家事研究家・翻訳家 佐光紀子さん/自然素材を使った家事の研究のほか、海外暮らしの経験から世界の家庭事情にも精通。近著は『なぜ妻は「手伝う」と怒るのか 妻と夫の溝を埋める54のヒント』(平凡社新書)。

複業ワーカー 唐仁原けいこさん/夫と運営する結婚相談所や代理店業などをこなす3児の母。コロナ禍に開設した「主婦業9割削減を目指すブログ」で注目を浴びる。著書に『主婦業9割削減宣言』(中央公論新社)がある。

シンプルライフ研究家 マキさん/ブログ「エコナセイカツ」で、時短家事のアイディアを発信中。主な著書に『しない家事』(すばる舎)、『なくす家事』(KADOKAWA)など。

取材・文/村重真紀 イラスト/尾代ゆうこ

※女性セブン2021年7月1・8日号

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト