スポーツ

阪神vsオリの日本シリーズ実現なら… 関西圏の経済効果に巨大インパクト

関西球団の日本シリーズなら経済効果大?(写真は2005年の優勝時/時事通信フォト)

関西球団の日本シリーズなら経済効果大?(写真は2005年の優勝時/時事通信フォト)

 今季のペナントレースは関西の両雄が引っ張っている。セ・リーグは、驚異の新人・佐藤輝明(22)を擁する阪神が前半戦から首位を快走。一方のパ・リーグは、6月21日にオリックスが9連勝を達成。開幕前にはAクラス入りも危ぶまれたチームが7年ぶりとなる単独首位に浮上した。

 両チームはその後も首位をキープ(6月30日終了時点)、「関西頂上決戦」への期待が高まっている。

 振り返れば、最後に関西の球団が日本シリーズで対決したのは1964年。奇しくも今年と同じく、東京五輪の年だった。

 当時大学生だったデイリースポーツ元編集局長の平井隆司氏が当時を振り返る。

「秋の東京五輪開幕に協力するためにペナント開幕を早めたこの年、デッドヒートの末にリーグ優勝を勝ち取ったのは、阪神と南海ホークスでした。関西の球団が日本一を争うのは史上初で、それぞれの親会社である電鉄会社の始発駅を結ぶメインストリート名から『御堂筋シリーズ』と騒がれました」

 阪神有利の下馬評を覆して、4勝3敗で南海が日本一に輝いた。当時の南海の四番・キャッチャーは野村克也氏で、最優秀選手は3勝を挙げたスタンカだった。

 この日本シリーズは異例のことだらけ。第7戦までもつれた上に雨天順延を挟んだため、10月10日に行なわれた最終戦は、東京五輪の開会式と被るという珍事も起きた。

 当時、阪神の2番セカンドでスタメン出場した安藤統男氏が語る。

「あの時のことはよく覚えています。選手は昼に行なわれた開会式をテレビで見て、第7戦のナイターに臨みました。夜は五輪の人気競技が重なって世間は東京五輪一色だったけど、関西だけは大騒ぎでしたね」

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト