非喫煙者でも64%が「喫煙スペースは必要」
喫煙所や路上喫煙に関しては、興味深いアンケート結果がある。マーケティングリサーチ事業を行うネットエイジアが20歳から69歳の男女1000人(喫煙者500人・非喫煙者500人)を対象にした「喫煙・喫煙スペースに関する意識・実態調査2021」というネット調査だ。
2020年の改正健康増進法施行以降、喫煙スペースが「減った」と感じる喫煙者は68.8%いた。彼らの67.2%は「喫煙したくてもできないときがあった」と答えている。また、喫煙者全体の59.2%が「喫煙スペースを探し回る」という行動を取ったと回答。喫煙場所を求める“喫煙難民”が増えたということだ。
喫煙スペースに関する意識では、「非常に」と「やや」を含めて非喫煙者全体の64.4%が「喫煙スペースは必要だと思う」と回答している。その理由で多かったのは「受動喫煙を避けることができるから」63.7%、「禁煙場所で喫煙する人が減ると思うから」50.6%、「歩きたばこが減ると思うから」43.2%などとなっている。
逆に不要と回答した人の理由は「におい」が64.0%、「煙」が60.7%、「3密」が43.3%だった。
最後に、煙やにおいが漏れないような最新設備の喫煙スペースがあるといい場所については、対象者全員の6割超が「駅前・駅周辺」と回答。飲食店、商業施設と続いた。
路上喫煙問題に関しては、喫煙者だけでなく非喫煙者も、喫煙所の設置の必要性を意識していることがうかがえる。問題解決に向けた取り組みの方向性を示しているのではないだろうか。