不発に終わった「健康コンビニ」の拡大
玉塚氏はCOO時代、「ローソンを健康コンビニにシフトさせる」として、2013年秋に明かした中期経営計画では健康志向に振ったナチュラルローソンを3000店まで拡大する意向(今年5月末でナチュラルローソンは約140店にとどまる)を示すなどアドバルーンを上げていたが、不発に終わっている。いずれにしろ、実質社長2年と短命に終わったローソンでも、玉塚氏はトップとしての明確な実績を残すには至らなかった。
また、玉塚氏が社長を務めていた期間にファミリーマートがユニーグループ・ホールディングスとの経営統合を発表。ユニー傘下だったサークルKサンクスがファミリーマートと合流することとなり、長年コンビニ2位だったローソンは店舗数で同3位のファミリーマートに抜かれることが確実となった。
当時、統合によって「攻めるファミマ、防戦のローソン」というイメージができたことも、玉塚氏の打ち手の手詰まりイメージを増幅させたかもしれない。