誤嚥性肺炎が起きる仕組み
「長い麺をすする時、一回ですすれないと途中で『息継ぎ』を挟みます。健常な人なら食べ物を口に含んだ状態で一休みしてもう一度スムーズにすすれますが、呼吸や嚥下の機能が落ちてきた人は息を吸うタイミングを失敗して、そうめんを大量にゴボッと吸い込んで窒息してしまうことがあります」(井上医師)
20cmほどの長さがあるそうめんは、健康であれば途中でひと休みしても鼻で呼吸しながら勢いよくすすれる。だが、加齢による機能低下で、それがうまくできず、こらえきれずにむせて麺を喉に詰まらせてしまうケースがあるというのだ。
※週刊ポスト2021年8月13日号