「DeNAは野手の選手層が意外に厚い。仮に筒香が帰ってくるとしても、どこを守らせるかという問題がありました。レフトには佐野がいるし、かつてのポジションであるサードには2017年の首位打者で、今年も3割を打っている宮崎敏郎が定着している。宮崎をセカンドに回して筒香をサードで起用する手も考えられるが、宮崎はもう4年近くセカンドで出場していない。それに、セカンドには新人の牧秀悟がいる。阪神の佐藤輝明の陰に隠れているが、規定打席に達しており、前半戦だけで12本塁打を放っています」
筒香がオクラホマシティを自由契約となった際にDeNAの三原球団代表は「彼の意思を尊重して、今後も注視していきたい」とコメントしていたが、この2年でDeNAの野手陣は順調に育っている。
「筒香はもし日本復帰するなら、DeNAを最優先に考えていると思います。球団も渡米時から将来の復帰を願っていましたし、相思相愛でしょう。宮崎が今年FAを取得したので、オフに宣言する可能性もある。ドラフト6位から上り詰めた選手ですが、昨年の梶谷隆幸のように骨を埋めると思われていた選手でさえ出て行くわけですから、宮崎の動向も読めない。DeNAとしては、もし筒香が戻ってくれるなら万々歳でしょう。ただ、何度解雇されたとしても、筒香は契約してくれる球団がある限り、あと数年はアメリカで頑張りそうですね」
まだまだ働き盛りの29歳。もう一花も二花も咲かせたいところだ。