芸能

志村けんさんの愛犬「殿くん」逝く 「長生きを」相葉雅紀が願うも…

志村けん

志村さんを追って忘れ形見の忠犬・殿くんが逝く

 近年、飼っている犬や猫を亡くし、ペットロスに陥る人が増えている。一方で、ペットが飼い主との死別を経験することもある。新型コロナウイルスによって突然、主人と会えなくなった一匹の犬は、人間以上に深い悲しみを抱えたのかもしれない。お盆の最中、悲しい知らせが届いた。

 コロナ禍で迎えた2度目のお盆。東京・東村山市のある住宅には、仏壇に手を合わせたいという人が、ひっきりなしに訪れていた。あわただしく対応するのは、昨年3月に亡くなった志村けんさん(享年70)の兄・知之さんだ。

「今年は手製の盆棚をつくってね。ワクチン接種が済んだからと、去年よりも多くの人が来てくれていますよ」

 明るい口調で話す知之さんだが、ある話題に話が及ぶと、途端に声のトーンを落とした。

「つい数日前のことなんだけど、やっさん(志村けんさんの本名は康徳)が飼っていた豆柴の殿くんが、亡くなってしまったんだ……」

 16年にわたり『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)の司会を務めた志村さんは、愛犬家として知られていた。これまでに飼った犬は7匹。亡くなるまで共に暮らしていたのが、豆柴の「殿くん」と、ゴールデンレトリバーの「チロくん」だった。

「殿くんと志村さんが出会ったのは、2010年に『天才!志村どうぶつ園』のロケで訪れたブリーダーの施設でのこと。たくさんの子犬がいるなか、目が合った瞬間に運命を感じ、すぐに迎えることを決意したそうです」(テレビ局関係者)

 仕事で家を空けることも多かった志村さん。寂しい思いをさせないようにと、自宅にいるときは最大限の愛情を2匹に注ぎ、とりわけ殿くんのことを気にかけた。

「チロくんは独占欲が強く甘え上手なのですが、殿くんはそれを遠くでじっと見ているタイプ。2匹の性格をよく理解していた志村さんは、殿くんだけを寝室に入れたりと、なるべくふたりきりの時間をつくっていたんです」(前出・テレビ局関係者)

 収録現場に連れて行くのも決まって殿くんだった。

「番組のロケで訪れた屋内ドッグラン施設では、遊具を一つひとつ殿くんに見せながら『これはこうやって遊ぶんだよ』と教えていました。その姿は、小さな子供と遊ぶお父さんのようでしたね」(前出・テレビ局関係者)

 生涯独身を貫き子供もいなかった志村さんにとって、2匹はわが子同然だった。愛犬たちとの穏やかな日常が突然途絶えたのは、昨年の3月20日。新型コロナウイルスに感染した志村さんは呼吸困難に陥り、都内の病院に救急搬送された。懸命な治療が施されたが、自宅に戻ることのないまま29日に帰らぬ人となった。

 日本中が深い悲しみに包まれるなか、状況を理解できない殿くんは“なんでパパは帰ってこないの?”と言わんばかりの不安そうな表情を浮かべていたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

紀子さま(時事通信フォト)
上皇ご夫妻とあわやニアミス! 紀子さま「隠密行動」の京都路でなぜか「見られなかったもの」
NEWSポストセブン
一門はどうなるのか(左から香川、團子、猿翁、猿之助、段四郎。2011年撮影/共同通信社)
市川猿之助、両親が飲んだ向精神薬に関する謎 葬儀は従兄弟・香川照之が仕切り役を担う可能性も
週刊ポスト
市議会で議長をつとめていた父・正道氏と青木容疑者
《長野立てこもり》父が語った「ウチの農園主になってくれた」長男である容疑者の名前を冠した『マサノリ園』親子の関係性
NEWSポストセブン
3年ぶりの民放連続ドラマ出演が決まった俳優・織田裕二(時事通信フォト)
織田裕二「え、主演じゃない?」「トレンディ俳優の終焉?」30年ぶりに脇役を快諾した深い背景
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員(時事通信フォト)
山口組機関紙にみる恒例行事「餅つき」「誕生会」 写真なしで具体的な報告がなくなった理由
NEWSポストセブン
佐々木朗希
佐々木朗希「登板回避」決めた恩師 母校に戻り指導の日々「可能性を持つ選手は他にもたくさんいる」
NEWSポストセブン
長野射撃場(SNSより)と高校時代の青木容疑者
《長野立てこもり4人死亡》「ガンマニアだったのかな」地元猟友会の元会長が目撃していた射撃場での青木政憲容疑者の姿 「眠り銃」の管理も課題に
NEWSポストセブン
帰宅ラッシュの駅に悲鳴が(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)
【喫茶店で発砲、血の海に】町田・六代目山口組系組員射殺事件、事件直後の凄惨映像が出回る
NEWSポストセブン
花田虎上の元妻・花田美恵子さん(本人のインスタグラムより)
【激変の今】若乃花の元妻「元花田美恵子さん」激ヤセ、身長も縮み「顔が違う」インスタに驚きの声
NEWSポストセブン
両国国技館
逸ノ城グッズの特設コーナーが国技館の売店に! 5月場所が盛り上がるも在庫一掃セールが不調の理由
NEWSポストセブン
澤瀉屋の152年の歴史
市川猿之助が率いる「澤瀉屋」初代の破門スキャンダル以来、絶えぬトラブル 修羅道をひた走る152年の歴史
女性セブン
卒業アルバムにうつった青木容疑者
《長野立てこもり男》青木政憲容疑者(31)は「会話のキャッチボールが成り立たない人」近隣住民が抱いた「結婚式欠席」の違和感
NEWSポストセブン