可能であれば、かかりつけ医に紹介状を書いてもらう。詳しい病歴や治療歴が伝わるだけでなく、総合病院の場合にかかる5000円程度の保険外併用療養費などの自費負担がなくなるからだ。
「医師に言いづらいことがある場合、薬剤師に相談するのも手です。『これを飲み出してから調子が悪くなった』などの不満を、薬剤師に対しては口にできる人が多い。本来なら薬剤師から医師にフィードバックされますが、病院の門前薬局だと医師に遠慮して伝わらないこともあるので、『医師に伝えてほしい』とはっきり言うべきです。看護師や管理栄養士などを通じて伝えてもらうのもよいでしょう」
減薬・断薬の第一歩は専門家との適切なコミュニケーションなのだ。
【プロフィール】
松田史彦(まつだ・ふみひこ)/1962年生まれ。聖マリアンナ医科大卒業。1997年に東京女子医科大学附属東洋医学研究所に勤務し、東洋医学と漢方に出合う。2000年に松田医院和漢堂を開院。
※週刊ポスト2021年8月27日・9月3日号