パイオニアのセブンに見る「冷凍技術」
一番早く冷凍ケースにフルーツを並べたセブンのラインアップは、現在12種類(首都圏)にも及ぶ。
「セブンプレミアム ブルーベリー」「セブンプレミアム ぶどう」といった定番から、メロン、みかん、グレープフルーツなど、そのまま食べるだけでなく、多彩な使用シーンを想定した商品が目立つのが特徴だ。
売り上げは、前年比130%に伸長(2019年度─2020年度の比)、購買層は「若年~高齢者まで幅広い」(商品本部 FF・惣菜部の小暮綾子氏)という。
一番人気の商品は、「セブンプレミアム アップルマンゴー」だ。
「熟度管理と急速の窒素凍結で、解凍時のドリップを押さえ、フレッシュな状態に近い味・食感を維持しています」(小暮氏)
また最近は、1袋50gと食べ切りサイズの「セブンプレミアム くちどけいちご」も好調だという。独自の冷凍技術を駆使し、凍っているのにやわらかい食感がユニークだ。
こうした「ただフルーツを凍らせただけじゃない」各社の知恵と工夫が、多くの消費者を引きつけている。