ブランド冷凍果実の展開を始めたファミマ
さらに今、業界では商品の差別化が進んでいる。ファミリーマート(以下ファミマ)は、2018年から青果物の生産、加工などを手掛けるDole(ドール)ブランドの冷凍フルーツを展開し始めた。
「産地や鮮度にこだわり、安心安全でおいしいフルーツを追求するDoleのブランド力が、お客さまの購買につながっています」(ファミリーマート 生活デイリー部の菅原未帆氏)
ファミマは2014年から冷凍フルーツを発売していたが、Dole限定商品を導入した後、売り上げは137%になった。
ラインアップは「Dole 白桃」「Dole ブルーベリー」など計5種類。購買のメイン客層は40~60代の女性、次いで20代の女性が多い。また「17時~23時の夕夜間、帰宅前に購入される傾向がある」(菅原氏)ことから、やはり冷凍フルーツは家庭でお酒と一緒に、またデザートとして利用されることが多いようだ。
ファミマの一番人気の商品は、「Dole 完熟マンゴー」だという。
「完熟マンゴーは、高価かつ購入できる場所が限られている果物です。本商品は徹底した管理のもと“追熟”した甘みの強いマンゴーを手軽に楽しんでいただけますので、そこが人気の理由では」(菅原氏)
コンビニの冷凍フルーツの価格帯は、1袋200円台がほとんどだ。これを高いと感じるか否かに個人差はあるだろうが、天候に作用されず、食べごろのフルーツを手軽に楽しめる点は評価できる。