芦名さんは三浦さんの死の2日後、インスタに思いを綴っていた(写真は2018年)
母にとっても、娘・芦名さんは特別だった。
「親思いの本当に優しい子で……いろいろ背負ってくれてたのかなって思いますね。あの子は上2人が男の子の3人きょうだいの末っ子。男の子たちは私たちのことを気にかけてくれていても、行動には移さない。だからかな、私たちをフォローしてくれていたのは娘だったんです」
そう話す母の後ろから、小型犬がゆっくりと顔を出した。つぶらな目をしたチワックス(チワワとミニチュアダックスフントのミックス)。芦名さんが2009年に友人から譲り受け、最期の瞬間まで一緒に過ごしていた「さくら」だった。芦名さんは過去のインタビューで、「さくらが希望することは、寝る時間を削ってでもする」と語るほど溺愛していた。
「もう15才で、老犬なんです。足も弱くなって、ヨチヨチ歩きしかできなくなってしまった。この子をいちばん大事に思っていたのに、残して逝ってしまったのがいまでも信じられません……。
この子が寿命をまっとうしたら、また娘のところに戻してあげたいんです。だから娘はここ(福島の実家)からちょっと遠いんですけど、ペットと一緒に入れるお墓に眠っているんですよ」
互いに同じ最期を選んだ芦名さんと三浦さん。2人はいま、天国で何を語り合っているのだろうか。
※女性セブン2021年9月16日号
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