芸能

銭湯ブームが仮面ライダーにも波及? 新ライダーは銭湯経営する実家暮らし

仮面ライダー

話題を集めている『仮面ライダーリバイス』(公式HPより)

 仮面ライダーシリーズの最新作『仮面ライダーリバイス』が早くも話題を呼んでいる。これまで仮面ライダーの主人公の職業にはフリーター、バイオリン職人、カメラマンなどがあったが、今回の主人公は実家の銭湯を手伝っているという設定だ。仮面ライダーに詳しいコラムニストのペリー荻野さんが斬新な設定と見どころについて解説する。

 * * *
 5日にスタートした『仮面ライダーリバイス』。令和仮面ライダー第三弾にして、仮面ライダー生誕50周年記念作品だけあって、驚くべき要素がいっぱいだった。

 主人公・五十嵐一輝(前田拳太郎)は、正義感が強い気のいい青年。優等生の弟が政府直属の特務機関フェニックスに入ることを喜び、応援に行った会場に凶悪な怪人たちが現れる。それは恐怖の悪魔崇拝組織デッドマンズによって作り出された怪物で、一輝はとっさに自分の中から現れた悪魔バイスと契約して実体化させ、さらには自ら仮面ライダーに変身。見事、怪物をやっつける。

 一輝は「仮面ライダーリバイ」、悪魔は「仮面ライダーバイス」、ちょっとややこしいが、一人で二人の「仮面ライダーリバイス」登場となった。

 悪魔と相棒の仮面ライダーというだけでも、十分にびっくりだが、私が驚いたのは、今後も仮面ライダーとしての活躍を期待された一輝が「銭湯を守るという使命がありますから」とあっさり断ってしまったことだった。なにっ!? 

 実は五十嵐家はご近所に愛される銭湯「しあわせ湯」を経営しているのである。ショッカーと死闘を続けた藤岡弘、の「仮面ライダー」世代である私などは、「世界平和が大事だろ!」と思ってしまうが、そりゃ、家業も大事。令和のライダーは現実的なのである。

 ここで注目したいのは、一輝の父親・元太を演じているのが、戸次重幸ということだ。戸次といえば、かつてテレビ東京のドラマ『昼のセント酒』(原案は『孤独のグルメ』の久住昌之)で仕事の途中、昼間から大好きな銭湯に入り、近所の店で生ビールをぐびりとやって「申し訳な~い」と背徳と喜びに身をもだえるダメ営業マンを演じていた。銭湯イメージ直結俳優である。

 思えば、今年は銭湯関連ドラマが多い。1月から放送された北山宏光と佐藤勝利が出演の日本テレビ「シンジラ」枠の『でっけぇ風呂場で待ってます』は、お湯がトムヤムクンになったり(!?)「私を満足させてくれ!!」と風呂の神様が現れたり、光石研が出たりして毎回大騒ぎだったし、朝ドラ『おかえりモネ』ではヒロイン百音が幼なじみと元銭湯だったシェアハウスに住んでいる。

関連記事

トピックス

”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
クマ対策には様々な制約も(時事通信フォト)
《クマ対策に出動しても「撃てない」自衛隊》唯一の可能性は凶暴化&大量出没した際の“超法規的措置”としての防御出動 「警察官がライフルで駆除」も始動へ
週刊ポスト
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
「高市外交」の舞台裏での仕掛けを紐解く(時事通信フォト)
《台湾代表との会談写真をSNSにアップ》高市早苗首相が仕掛けた中国・習近平主席のメンツを潰す“奇襲攻撃”の裏側 「台湾有事を看過するつもりはない」の姿勢を示す
週刊ポスト
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
NEWSポストセブン