芸能

世界名作シリーズの人気作『赤毛のアン』 後のスタジオジブリ陣が制作

中高年世代などの記憶にも残る日本が誇る長編アニメシリーズとは

中高年世代などの記憶にも残る日本が誇る長編アニメシリーズとは

“世界名作シリーズ”をご存知だろうか。かつて毎週日曜日夜7時30分から放送されたテレビアニメシリーズで、『アルプスの少女ハイジ』や『フランダースの犬』など、今も愛される数多くの名作が生まれた。女性セブンでは読者1464人に、好きな世界名作シリーズの作品についてアンケートを実施。その結果は、第1位『アルプスの少女ハイジ』(1974年)、第2位『小公女セーラ』(1985年)、第3位『フランダースの犬』(1975年)、第4位『あらいぐまラスカル』(1977年)、第5位『母をたずねて三千里』(1976年)だった。

 今回は、第6位から第10位について、作品の詳細を含めて紹介する。

(※ “世界名作シリーズ”をどの作品から数えるのかは諸説あるが、今回はシリーズの流れを決定づけた『アルプスの少女ハイジ』からとする)

第6位『赤毛のアン』(1979年)

【原作】
『赤毛のアン』(ルーシー・モード・モンゴメリ)

【あらすじ】
カナダのプリンスエドワード島のグリーン・ゲイブルズに暮らす、年老いたカスバート兄妹のもとに、手違いで空想好きの孤児・アンが引き取られる。アンは2人の愛情に包まれながら、やがて聡明な女性に成長していく(全50話)。

【人気の秘密はココにあり】

 後にスタジオジブリを作る故・高畑勲さんが演出と脚本を、場面設定には宮崎駿さん、キャラクターデザインには、映画『耳をすませば』などの監督、故・近藤喜文さんが携わったという豪華な制作陣も魅力の作品。

【読者の声】

「風景はまるで名画を見ているようでした」(53才・主婦)
「村岡花子さん訳の原作を忠実に再現していて感動」(56才・介護職)

第7位『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』(1981年)

【原作】
『スイスのロビンソン』(ヨハン・ダビット・ウィース)

【あらすじ】
スイス・ベルンで開業医をしているロビンソンは、家族と共に医師不足に悩むオーストラリアへの移住に向けて船を出す。しかし、嵐に巻き込まれ、無人島に辿り着いてしまう。過酷な環境下で家族は一丸となって、生き抜いていく(全50話)。

【人気の秘密はココにあり】

 木の上にテントを張ったり、井戸や船を手作りしたり……。工夫や想像力でどんな困難も解決していく一家の姿に、サバイバルへの憧れを募らせた人も。10才の少女フローネの明るさも魅力!

【読者の声】

「手作りする生活用品のレベルの高さに驚いた。お料理もおいしそうでした」(53才・医療関係)
「医師の父が博識で惚れました!」(52才・パート)

第8位『ロミオの青い空』(1995年)

【原作】
『黒い兄弟』(リザ・テツナー)

【あらすじ】
19世紀後半、スイスの小さな村で育った11才の少年ロミオは、けがをした父親の治療費を稼ぐため、“死神”と呼ばれる人買いと契約を交わす。同じく人買いに売られた少年アルフレドと親友になり、ミラノで煙突掃除夫として働くが……。友情を描いた感動作(全33話)。

【読者の声】
「アルフレドがイケメンで、クラスにファンクラブがありました」(36才・会社員)
「少年たちの、家族や仲間を思う姿に心を打たれ、原作も読みました」(43才・パート)

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン