朝ドラ『エール』でも実際の甲子園でも『栄冠は~』を歌った山崎育三郎(写真は2019年に河北麻友子と瓦を割る姿)
『おしゃれクリップ』の番組コンセプト「私の中の、もうひとりのワタシ。」はとても演劇的なテーマでもある、と山下氏は続ける。
「ドラマや舞台というのは、自分が違う人物になるわけです。つまり外側から自分を見る目がないといい演技ができない。山崎さんはそういった演劇的センスも抜群なだけではなく、人を楽しませる工夫ができる人でもあります。たとえば初主演のドラマ『あいの結婚相談所』(テレビ朝日系、2017年放送)では、自分なりに工夫してミュージカルの要素を入れたりして頑張っていました。演じるだけではなく、演出的な視点ももっていらっしゃるんだと思います」
『おしゃれイズム』は資生堂一社提供の番組でもあり、女性をメインターゲットとしている。山崎育三郎は幅広い女性視聴者から支持される存在になれるのだろうか。
「化粧品のCMなどは、女性の心を理解できそう、話を聞いてくれそうという印象を抱く人を起用する傾向にあります。特に最近は、“女の人を応援する”っていうメッセージも感じますよね。あとはある種の生活感や清潔感も必要になってきます。山崎さんはこれらを全て網羅しているだけではなく、モデル的な美しさもある。更に、人を楽しませるという”遊び心”も持ち合わせています。番組としても、そして今の時代的にも、彼のMCってとてもフィットしていると思いますね」(山下氏)
山崎育三郎がゲストの新たな一面をどのように輝かせるのか、番組の放送開始が楽しみだ。