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巨人・後半戦の失速 原監督、3つの「疑問采配」とは?

「2つ目は、9月5日の阪神との首位攻防の第3戦で起こりました。6回表までに6対0と大量リードを奪うと、中4日で先発のメルセデスを69球で降板させ、キャプテンの坂本勇人もベンチに下げた。代わりにショートに入った若林晃弘、廣岡大志が立て続けにエラー。いずれも失点に結びつき、終わってみれば6対6の引き分けに。勝てる試合を落としました」

 たしかに原監督は大量リードすると、主力を休ませる采配をこの2年間行なってきた。それで追いつかれたり、逆転負けをしたりすることはなかった。しかし、阪神との9月の首位攻防で、甲子園球場の異様な雰囲気を考えれば、“いつも通り”の采配を振るう場面ではなかったかもしれない。

「3つ目は、9月に入ってからの先発ローテーションです。最近2週間の巨人はローテーションを5人で回しており、中5日や中4日が続いている。優勝争いに向けて、ギアを上げたのでしょう。しかし、ローテーションに入っている5人のほとんどが何かしらの問題を抱えているのが現状。

 昨年の最多勝投手である菅野智之は度重なるケガもあり、一軍と二軍を往復し、本調子からは程遠い。2年前の最多勝投手である山口俊はアメリカから帰ってきたばかりでコンディションに不安を抱えていた。メルセデスは東京五輪でドミニカのエースとして投げている疲労もあるし、元々スタミナに不安がある。勝ち頭である高橋優貴は1年間ローテーションを守ったことがない。中5日や中4日自体は悪いことではないと思うが、今の巨人はそれに耐えられるだけの陣容を揃えられていないのでは」

 残りのローテーション投手である高卒3年目の戸郷翔征は中5日になってからいずれもノックアウトされている。9月に中5日以下で先発した延べ10投手で勝ち星を挙げた先発は9月1日の菅野だけ。この起用法も明らかに上手くいっていない。残り33試合、原監督がどうチームを立て直していくか。

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