芸能

2.5次元俳優、猪野広樹「どんな形でもずっと表現者でいられたら幸せです」

猪野広樹が語った

猪野広樹が2.5次元を語った(撮影/田中智久)

 アニメ、マンガ、ゲーム……人気の2次元作品を3次元の俳優が演じる舞台「2.5次元」。「池袋ウエストゲートパーク」「デュラララ!!」、「ハイキュー!!」などの作品に出演する俳優の猪野広樹に、「2.5次元」ならでは魅力や苦労を聞いた。

 * * *
“ただキャラクターの衣装を着て、ものまねをする”だけが、2.5次元ではないんです。ぼくは、キャラを忠実に再現しつつ、アドリブやせりふ回しで皆さんの期待をいい意味で裏切りたい。

 ハイテンションなアドリブも、実は計算ずくのことも(笑い)。稽古場では、最初はノリで演じてみるタイプ。稽古しながら「どうすれば、もっと前のめりで観ていただけるか」をトコトン考え抜いてはやり直す。それを何度も繰り返して、演技を固めていきます。

 品川ヒロシさん演出の「池袋ウエストゲートパーク」で演じた主人公のマコトは、素の自分に近いキャラだと感じたので、自然体で演じました。一方で、8月に出演した「デュラララ!!」では、あえてものすごく早口でしゃべってみたり。演技の感覚は、東京パラリンピックの開会式も務めたウォーリー木下さん演出の演劇「ハイキュー!!」で学びました。出演者数が多いので、場面ごとの見せ場を把握しながら、どう動けばシーンが魅力的になるか考えて……難しくて、とてもやりがいがありましたね。実は、いつか本を書いてみたいと思って、構想を練っているところ。どんな形でも、ずっと表現者でいられたら幸せです。

【プロフィール】
猪野広樹/1992年9月11日神奈川生まれ。身長175cm。「池袋ウエストゲートパーク」THE STAGE マコト役(主演、2021年6、7月)、「デュラララ!!」~円首方足の章~折原臨也役(2021年8月)など。グランドホッケー、ハンドボール、短距離走など、特技はスポーツ全般。高い身体能力を生かした殺陣やテンポのいいアドリブなど、“魅せ方”にも注目。

舞台『血界戦線』Blitz Along Aloneザップ・レンフロ役●2021年10月22~31日/東京・天王洲 銀河劇場、11月4~7日/大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 「PERSONA5 the Stage」シリーズ 主人公役●第2弾 BD&DVD好評発売中。

※女性セブン2021年9月30日・10月7日号

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