グルテンフリーを実践し、スランプから脱したノバク・ジョコビッチ(時事通信フォト)

グルテンフリーを実践し、スランプから脱したノバク・ジョコビッチ(時事通信フォト)

 セリアック病患者は人口の0.7~1%程度との報告もあるが、食べてから症状が出るまでに時間がかかるため、本人が気づかないケースは多い。グルテン不耐症も未解明の部分が非常に多い疾患だ。

 原因不明の体調不良が、フォーブス氏が推奨するグルテンフリー健康法によって解消される人は少なくないという。

「40代の営業マンの方はひどいアトピー性皮膚炎だったうえに、外回りで昼食を食べると、すぐにトイレを探すような状態でした。グルテンフリーの生活に変えてみたところ、アトピーも下痢もすっかり治ったそうです」(同前)

 電車通勤の中で激しい下痢に襲われるため、各駅停車に乗り、各駅のトイレの位置を把握していたという50代男性は、「朝食はトーストとコーンスープ」が定番だったが、小麦粉を使った食品を一切食べなくなると、2日目には下痢症状がピタリと治まったという。

「長年、頭に霧がかかったような状態で、原因不明の体調不良に悩まされ続けていた50代男性の症状が、たった3日間小麦の摂取をやめたことで改善したケースもあります」(同前)

 グルテンフリーライフは、朝食のパンだけでなく、昼も夜も小麦粉を抜くのが基本だ。では代わりに何を食べるのか。

「白米でも問題はありませんが、玄米のほうがベター。主食だけではなくおかずにも工夫が必要です。たとえば、唐揚げは小麦粉を使うので、片栗粉を使う竜田揚げにするなどすればグルテンフリー健康食になります。体調不良に悩んでいる方は、とりあえず14日間試してみてほしい」(同前)

 当然ながら体調不良や様々な疾患は、複合的な要因で生じていることも多いが、試してどうなるかを確認してみてもいいだろう。

※週刊ポスト2021年10月1日号

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