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「熱海で死にたい」江原啓之さんが災害義援金3000万円を寄付

熱海市に義援金を贈呈した江原啓之さんと齋藤栄熱海市長(左)。

熱海市に義援金を贈呈した江原啓之さんと齋藤栄熱海市長(左)。

 7月3日の豪雨で起こった静岡県熱海市・伊豆山の大規模土砂災害。静岡県沼津市でも、黄瀬川大橋の一部が崩落するなど、大きな被害があった。

 時間の流れが速い今の時代だが、まだ完全に復興していない地域や被災者もいる中、この災害を忘れ去ってほしくない、と熱海市在住で沼津市の「燦々(さんさん)ぬまづ大使」を務めるスピリチュアリストの江原啓之さん。義援金として、熱海市と沼津市に計3000万円を寄付した。

「土砂災害があった時は、3日くらい前からずっと強い雨が降り続け、初めて“雨が怖い”と思いました。木造の古民家に住んでいて家の背後は山になっているので、いつもは1階で寝ているのですが、山が崩れてくる恐れもありましたので、その日は2階で休むことも考えていました。

 万が一の備えとして、笛と名前と血液型を書いたプレート、懐中電灯と時計が一体になったラジオも傍らに置いています。被害がなければよいと思っていたのですが・・・」(以下カッコ内、江原さん)

 東京にいる時はあまり考えていなかったが、熱海で暮らすようになって、いつ何時何が起こるかわからない、と覚悟をするようになったという江原さん。新型コロナウイルスによって世の中の流れや人々のライフスタイルが全く変わってしまう以前の2019年の年末に、知人や仕事関係者には移転の通知を出して、熱海へ拠点を移していた。

「私は東京生まれの東京育ちなので、故郷を捨てた、みたいになってしまうのですが・・・・・・。心臓の鼓動が東京と合わなくなったというか、リズムが合わないと感じるようになったんです。そこで自分のテンポで暮らせる今の生活を選びました。

 コロナ禍でさまざまな被害があった一方、在宅の生活で自分を取り戻せた、という方も多いのではないでしょうか。これほど家族と一緒に過ごせる時間も以前はなかったと思います」

   ずっと家族といるのがストレスだ、夫婦仲が悪くなった、という人はもともと関係が悪かったから。これがきっかっけで、リトマス試験紙のように明らかになったはず、と江原さん。熱海で暮らすようになって心も体も健康的になったという。

「朝は6時に起きて1時間ほど裏山を犬と散歩。東京では散歩をすることもほとんどなかったのですが。それから犬にえさをやって、自分で家事をしたり。そんなふうに日々丁寧に過ごすことがとても心地よいのです」

 今は「熱海で死にたい」と思っているという江原さん。その生死観や、心地よく生きるために必要なこの世じまいについて、新刊『あの世の歩き方』でも伝えている。

「夜の9時になるともう寝ようかなと、熱海と東京とは2時間くらい時差があるような感覚です。妻は息子たちと東京にいて熱海には時々来る、というそれぞれのペースでやっています」

 東京ではできなかったこととして、農業も行っている。

「熱海には田んぼがないので、ご紹介してもらって沼津で農業をしています。沼津ではよいお米ができるんですよ。昔は家の庭にビワといちじくの木があって、あたりまえのように実をとって食べていましたが、今は自分で作った野菜を食べるというのは贅沢なことだと感じます」

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