沼津特産品を使った苺ジャム、みかんの国産生蜂蜜、削り節を『おいしい沼津復旧支援品』としてプロデュースも行った。

 沼津市への「大雨災害義援金」は、7月22日に沼津市の諸口神社よりライブ配信した「江原啓之 特別ライブ配信講演『御神威(みいづ)~聖地よりエナジーを送ります』」の収益、苺ジャムの売り上げの一部、そして江原さんからの個人寄付を合わせて1000万円寄付した。

「燦々ぬまづ大使」も務め沼津市に義援金を寄附した江原啓之さんと頼重秀一沼津市長(左)。

「燦々ぬまづ大使」も務め沼津市に義援金を寄附した江原啓之さんと頼重秀一沼津市長(左)。

 10月11日に行われた義援金の贈呈式で、頼重秀一・沼津市長は、

「江原さんが沼津市の特産品や観光をPRしてくださって、女性の観光客も増えました。まだ被災の傷跡も残っていますが、沼津に対してもあたたかい心や目を向けていただき、たいへんありがたく思います」

 と感謝の気持ちを述べた。

特別ライブ配信を行った諸口神社と富士山を臨む絶景。

特別ライブ配信を行った諸口神社と富士山を臨む絶景。

 熱海市への「伊豆山土砂災害義援金」は、同じくライブ配信講演の収益と所属するワタナベエンターテインメントから、そして江原さんからの個人寄付を合わせて2000万円寄付している。

「熱海にはいわゆる“セレブ”と言われる方もたくさんいらっしゃいますが、その中でも江原さんは町内会も積極的に参加して地元に根をおろしてくださっている。そしてこのように多額の義援金をいただき、心から熱海を愛してくださっているんだなとたいへんありがたく思います」

 と10月8日に行われた贈呈式で伝えた、熱海市の齋藤栄市長。

「熱海に恩返しがしたい」と江原さん。

「熱海に恩返しがしたい」と江原さん。

 熱海には大きな被災者住宅を建てる土地がないので、被災者は既存の施設に分散して入っている状況という。そのため、地域のつながりが失われないように被災者が交流できる「支え合いセンター」をつくるなど対策。少しずつ復旧はしているものの、引き続き被災者のフォローが必要なので、いただいた義援金をしっかりと届けたいと約束した。

 江原さんは、伊豆山土砂災害復旧支援チャリティアルバム『こころ~I coloni del cuore~』も発売。鳥のさえずりや糸川のせせらぎなど自然の音を活かし、ほぼ一発録りで洋邦問わず癒しの名曲をカヴァーしたこのアルバム。当初は音源配信のみでリリースを予定していたが、収録中に災害が起こったため、急きょチャリティのCDリリースを決定したという。

「被災されて暮らす場所が変われば、学校や通っている病院も変えなければならなかったり、心身ともにさぞご負担かと思います。東海道線や新幹線の線路が被害を受けなかったのは奇跡的でしたが、普段何気なく通っている道が使えなくなるとどんなにたいへんか身に染みてわかりました」

 チャリティ書籍も12月に発売予定。災害を風化させないために伝え続け、継続的な支援を行っていきたい、と江原さんは語った。

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