10種類以上のマッチングアプリを使用していたという西村容疑者

10種類以上のマッチングアプリを使用していたという西村容疑者(写真はマッチングアプリより)

【2】アプリの評価が異様に高い

 アップルストアやグーグルプレイストアでアプリをダウンロードする際に表示される「レビュー」にも注意が必要だ。評価が異様に高いマッチングアプリにこそ気をつけたいと鈴木氏は言う。

「基本的にどんなアプリも評価はバラけますが、悪質なマッチングアプリはサクラに大量にレビューを書かせるので、星5ばかりになる傾向がある。批判的なレビューのないものはかえって用心するべきです」

【3】登録後すぐにメッセージが来る

 登録後、プロフィールの設定も完了していないのに、女性からメッセージが届いた──そんなケースは警戒が必要だ。多田氏が語る。

「運営元と提携している業者が自動でメッセージを送っている可能性が高い。アプリを始めたばかりの高齢者は“さっそくマッチングした”と喜んでやり取りを続けてしまいがちですが、途中でリンクの張られたメッセージが送られてきて、クリックしたら怪しげな情報商材販売サイトだった、といったケースは珍しくない。そもそも普通のマッチングアプリは細かいプロフィール設定が済んで、お互いの『いいね』が重なって初めてメッセージのやりとりができる。すぐにメッセージが来たら、詐欺を疑ったほうがよいでしょう」

【4】プロフィール欄に「年配の人が好き」

 悪徳業者を避け、まっとうなマッチングアプリを選んでも、会員には危ない相手が潜んでいる。〈避けるべき相手〉の特徴としてチェックすべきは、プロフィール欄の情報だ。鈴木氏が解説する。

「今回逮捕された27歳の元看護師は、プロフィール欄に〈年上の方が大好きでビックリされるかもしれませんが、以前は65歳の方とお付き合いしていました〉と書いていたそうです。この場合、“65歳”と具体的な数字を書くことで情報に信憑性を持たせている。わざわざ書く必要のない詳細な情報がプロフィールに書いてある場合は注意が必要です。〈年配の方がタイプです〉とか〈30歳以上離れていてもOK〉と言った文言が並ぶ女性は、高齢者をカモにしようとしている可能性がある」

 ほかにもこんな警戒ワードがあるという。

「〈夢を追いかけたい〉、〈応援してくれる人が好き〉あたりのワードも警戒したほうがよい。“夢”は前向きに捉えられる言葉ですが、それを理由に金銭を要求するケースが多い。“応援”も、お金で援助してほしいという意味で使っている女性が結構います」(鈴木氏)

【5】相手から場所を指定してくる

 マッチングアプリ使用歴5年のB氏(55歳)は、待ち合わせ場所を相手から指定してくるケースは身構える癖がついた。

「やりとりの早い段階で向こうから場所を指定してくる場合、一度“他の場所ではだめですか?”と聞いてみることにしています。以前、指定された場所に行ったら、女性と一緒に見知らぬ男が立っていて、怪しげなFX投資話を延々とされたのです。以降も、女性が場所を決めて変更に応じないケースは、だいたいよく分からないセミナーに連れて行かれた(苦笑)」

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