26日に開かれた結婚記者会見での小室圭さん(左)・眞子さん(写真/JMPA)
毒舌といえば有吉弘行さんも思い浮かぶが、彼と坂上さんとでは毒舌の種類が違う。有吉さんの毒舌は相手に意見するものではなく、同調を求めるものでもない。笑いを土台としている毒舌だから、聞いている人を不快にさせず、後味の悪さもなく気楽に聞くことができる。状況や場面、相手によって毒舌の程度も強弱もコントロールされている。だから有吉さんは視聴者から嫌われないのだろう。
一方、坂上さんの毒舌はストレートに人に刺さってくる。ともすれば、ふさぎかけた傷口を広げてしまうようなこともあるだろう。思うままに発せられる意見は、聞いている人の心にひっかかり、感情をさまざまに揺らしてしまう。笑いやギャグ、ユーモアの類で終わらせるのではなく、番組で見せる態度や言い方、表情からどんなテーマにも正面から取り組んでいる印象があるだけに、そのストレートさと真面目さゆえ、視聴者は彼のコメントに対し笑いで終われなくなってしまうのだろう。
今回のコメントも、こういう見方をした人は少なからずいたのではないかと思う。批判され、非難されることなど百も承知で意見したはずで、それが坂上忍という人の今を作っているのだろう。