芸能

歴34年でプロの腕前 三浦百恵さんがキルトに込めた友人、孫への祈り

キルトの製作などの活動でも話題の百恵さん

キルトの製作などの活動でも話題の百恵さん(写真は2020年5月末)

 一般の女性なら、結婚生活や子育てのストレスは、気の置けない近所の主婦、学生時代からの友人などとおしゃべりをしたりして解消するものだが、あれだけ芸能界で騒がれた当時の百恵さんにはそれができなかった。そんな彼女の心の隙間を埋めたのが「キルト」の世界。キルトの針に糸を通して34年。これは百恵さんのキルトへの恩返しの物語──。

 この日、東京・国立市内にある画廊「G」には、入場の順番を待つ長い列ができていた。行列の先にあったのは、キルト教室「キルトおぶはーと」の毎年恒例のキルト展。多くの人でにぎわう会場の中央に、ひときわ視線を集める作品があった。「Caressant un reve(夢を灯す)」と題された、三浦百恵さん(62才)の作品だ。

 だが、会場を訪れたファンからは「あれっ、どこかで見たことがある気がする……」という声がチラホラ。実はこの作品、百恵さんが2011年から2012年にかけて制作したものなのだ。キルトの大作となると完成までに数年かかる場合もあり、毎年新作を出せるわけではない。それでも百恵さんはこれまで、1年に1度のペースで大作を発表してきた。

「今年1月の日本最大級のキルト展『東京国際キルトフェスティバル』もコロナの影響で中止になってしまいました。なので、この展示会では何か新作が見られると思っていたのですが……」(訪れた50代の女性ファン)

 百恵さんにいったい何があったのか──。

 いまや百恵さんの代名詞にもなっているキルト。彼女がキルトに出合ったのは、三浦友和(69才)との結婚後に友達からプレゼントされたおくるみがきっかけだったという。

「本格的に始めたのは、次男を出産した3年後の1987年。いまのご自宅に引っ越してから、キルト専門店をのぞくようになったのが始まりでした。ちょうど“何か家の中で楽しめる趣味を”と思っていた矢先で、ご縁というかタイミングが合ったのでしょうね。それから34年。彼女はもうプロの腕前です」(三浦家の知人)

 小さな布を縫い合わせていくため、非常に手間のかかるキルト作り。ミシンを使う人もいるが、百恵さんの場合はすべて手仕事で、一針、一針、丁寧に進めていく。子供たちには学校で使うスクールバッグを手作りし、友和の母には、手提げ袋をプレゼントしたこともある。2002年には12年前に60才の若さで他界した最愛の母・正子さんの形見の着物を使い、『ぬくもり』と題した縦180cm、横218cmの大作を作り、展示会に出品した。

 また、家族旅行で訪れたグアムで見たイルカをモチーフにした作品など、自分の近況や思いを伝えるものも多い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
渡邊渚さん
(撮影/松田忠雄)
「スカートが短いから痴漢してOKなんておかしい」 渡邊渚さんが「加害者が守られがちな痴漢事件」について思うこと
NEWSポストセブン
平沼翔太外野手、森咲智美(時事通信フォト/Instagramより)
《プロ野球選手の夫が突然在阪球団に移籍》沈黙する妻で元グラドル・森咲智美の意外な反応「そんなに急に…」
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)は被害者夫の高羽悟さんに思いを寄せていたとみられる(左:共同通信)
【名古屋主婦殺害】被害者の夫は「安福容疑者の親友」に想いを寄せていた…親友が語った胸中「どうしてこんなことになったのって」
NEWSポストセブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン