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ぺこぱの『ローカル鉄道寄り道旅』、“太川・蛭子越え”の鍵はマドンナ次第か

ぺこぱの2人とマドンナゲストとの絡みも見所(時事通信フォト)

ぺこぱの2人とマドンナゲストとの絡みも見所(時事通信フォト)

 はたしてあの名コンビに代わって、看板番組にまで発展することができるか? 12月4日、テレビ東京の土曜スペシャル枠で『ローカル鉄道寄り道旅』が放送された。ぺこぱのシュウペイ(34)と松陰寺太勇(38)、“マドンナ”と呼ばれるゲストの浅野ゆう子(61)の3人が秩父鉄道の全22駅をルーレットに従って、途中下車して名所を見つけながら、ゴールを目指した。

 この企画は2年前、『太川蛭子の旅バラ』というレギュラー番組内で行われていたものだ。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で高視聴率を獲得した太川陽介と蛭子能収のコンビで『鉄道旅』を行なっていたが、数字は伸びなかった。それにもかかわらず、今回どうして復活したのか。テレビ局関係者が話す。

「企画自体は悪くないと判断し、タレントを変えてもう一度勝負に出たのでしょう。ただ、他の局なら、レギュラーで1度やって数字を取れなかった企画を別のタレントにして、やり直すことはほとんどないですね。そういうことにこだわらないテレ東だからできたことだと思います。『バス旅』で人気を得た太川・蛭子コンビも、最後のほうは蛭子さんが太川さんに遠慮しているように見えて、面白さは減少していた。また、『旅バラ』は水曜の放送だったので、視聴者は旅番組を見たい気分にならなかったのかもしれない。土曜にすれば違う結果が出ると考えた面もあるでしょう」

『ローカル鉄道寄り道旅』で使用されるルーレットには1から6までの目とドクロ(※逆に進む)がある。3人は出た目のマスの分だけ進み、下車して“名所”に立ち寄り、駅に戻ってくる。スタッフがあらかじめ書いた“名所リスト”の中に、訪問先があれば前に進める。なければ、逆戻りになる。今回は午前8時に熊谷駅をスタートし、午後6時までに終点の秩父駅に辿り着けば“成功”というルールだった。一日中歩き回る過酷なロケに浅野ゆう子は後半、限界に達していた。芸能研究家の岡野誠氏が語る。

「視聴者の中には、ルーレットを回す際に『私はゲストですから』と遠慮する浅野さんを、番組に乗り気ではないと感じた人もいたかもしれません。でも、いつも率先して張り切るゲストばかりではつまらないですし、いろんなタイプがいるから、他の人も光る。浅野さんはタクシーがつかまらないとわかると、一般人に自ら交渉して車を運転してもらった。頼まれた人も嬉しそうでしたし、意外な展開で番組に見所を作った。過酷なロケなので最後疲れるのは仕方ないですよ。十分、役目を果たしたと思います」

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